300ℓが分岐点

原油価格が不安定だ。
一時下がったようだが、またぶり返している。
世界的な景気後退で需要が下がったとして、果たして以前のような価格に戻るのだろうか?
産油国が一度手にした富をそう簡単に手放すとは思えない。
産出量を制限しても高値を維持する方向に動くのは自然だろう。
またオイルマネーは世界中の新興国に投資されている。
ここでオイルマネーが枯渇することは新興国のバブルが崩壊し、世界恐慌も起きるかもしれない。
原油価格のバブルのような利益はきっと確保される事だろう。新興国自身の成長が止まらない限りは。
ところが最近、インドルピーが下落し始めた。
新興国にしても対輸出先が不景気では国内需要だけで経済を維持できないということだろう。
グローバリズムともてはやされているが、あやうい綱の上を手を取り合いながら渡っているに過ぎない。
落っこちるときは皆一緒だ。
庶民は意識だけはグローバルでも足元はローカルにしっかり置かねば成らない。
さて、そういう意味で脱石油ということで今年の暖房をガスによるコージェネに切り替える勧めをしているが、やはり初期投資がネックになってしまうようだ。
幾らメリットを伝えても一時100万円を出すのは辛いということだろう。
そこで5年(60回)ローンによる返済を再提案することにした。
すると平均的な工事の場合、エコウィル導入にかかる月額コストは約2万円。年間12万円となる。
エコウィルを導入し、現在の光熱費が年間12万円以上安くなれば導入の価値はあるということだ。
しかも5年で導入コストは相殺出来る。
20年もかけて償却する太陽光と比べたらはるかに優秀だ。
現在近所のセルフで灯油価格は129円(配達はプラス5円)である。一方ガスは69円/㎥(エコウィル専用プランの単価)。
差額は60円となり、333リッターの灯油消費で2万円となる。配達なら300リッターだ。
つまりこれ以上暖房で灯油を消費する家では暖房期間においてエコウィルを導入する価値があるということになる。
また台所のコンロをガス利用している家であれば、ガス単価は同じ金額で適応されるので今まで支払っているガス料金も3割ほど安くなる。
その上燃焼中は発電もしてくれるので1日10時間発電してひと月6000円ほど電気料金も下げることが出来るだろう。
実際我が家ではひと月300リッター程度の消費だ(冬期間6ヶ月の平均)。
設計当初40円を下回っていた灯油代だから月額1万2千円の暖房費。これは1日400円ということで毎日コーヒー一杯分のコストと当時は説明していた。
それが今やちょっとしたランチが食えるくらいだ。それをせめてラーメンくらいに落とし、その上電気も作りたい。
ローン自体をお勧めするのは私としてもどうかと思うが、導入をためらう様なら、導入コストとの損益分岐ということで参考にして頂きたい。
まずは300リッター以上の灯油を使って暖房しているのなら一考の価値があるということだろう。
この先、劇的に石油価格が下がらない限りは。
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