何に工夫したのか

今年も10月に入り、いよいよ一級建築士設計製図試験も目前となってきました。
私が主宰する建築士フォーラムですが、受講生の皆さんの仕上がりは順調です。
先日も某受験学校の模擬試験を受けていただきましたが、設計製図に関しては概ねA評価。エスキス時間も1時間程度で仕上げているようです。
ところが記述であまり良い点数を頂いていない。
チェックリストを見せてもらうとずいぶん厳しいなという感じもあるのですが、全般的に建築計画について工夫した点を述べよというのが弱いですね。
構造についても、設備についてもテキスト丸暗記で図面との整合性が合えば大丈夫ですが、建築計画、いわゆるレイアウトに関しては各自違ってきますので注意が必要です。
受講生に共通していえるのが、ただ漠然と工夫した点を述べていること。
まぁテキストそのままって感じです。
それではピントがずれた回答になってしまいます。
まず必要なのは問題提起です。
アプローチについて工夫した点を述べよと言われれば、まずアプローチの何が問題で、どう工夫したのかを書くのが国語です。
単に利用者と管理者の動線が交わらないように明確に分けた程度では点なんかもらえるわけがありませんよね。
ちゃんとポイントを定めることが出来れば文字を埋められないなんてこともないでしょう。
さぁラストスパート。
受講生の皆さんはエスキスは完璧ですから、記述で点をもらえるように最後の仕上げをしていきましょうね。

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