立派なことを書こうと思うと辛い

よく毎日ブログが書けますねと言われる。
別に大したことを書いているわけじゃない。
毎日しゃべっているようなことをただ文章にしているだけだ。
1日何もしゃべらない人は居ないだろう。
そんな何気ない話題を文章にしている。
もともと建築をやらなかったら文で身を立てたいと思っていたから文章を書くことは辛くはない。
大した内容でもないことを長々と書くのは造作ないことだ。
しかし残念ながら文章のプロにはなっていない。その程度だから短く文章をまとめるのは苦手である。
最近文章を書くのが辛いと思ったのは「日本建築家協会(JIA)」の入会申込書を書くときだった。
もともと文系志望だから建築の学校には通っていない独学だ。有名な建築事務所で修行したこともない。
ひょんなことから建築を知り、建築をデザインすることは文系的思考が案外有効と思った。
そんな我流の私だが、ありがたいことにJIAからお誘いが舞い込んだ。
自分たちのことを建築家と言うのだから、なかなか敷居の高い団体だ。
県内の登録者はわずか20数名、皆さんの経歴はそうそうたるものだ。
そんな中に私が入会する?入会申込書には「入会の所信」を書く欄があった。
そこで負けないような立派な文章を書こうと思ったら行き詰った。
結局1年入会もしないで放置した。
「新潟の建築家14人」はJIA新潟クラブ監修の本だが、今回そこにも私は入れてもらった。
さすがにいつまでも申込書を放置出来ない。
そこで意を決して文章を書こうと思ったのだが、やっぱり難しいね。
立派なことを書こうと思わなければ良いのだが、まだまだ小者である。
で、ようやく書いたのがこれです。
「小説を書くように建築をデザインする。登場人物の背景や性格、行動を頭に描きながらその舞台を考えるのだ。舞台は住まいという最小単位では収まらず、街へと広がる。いつしか街に住むことをデザインするようになった。街に森を作り、街のインフラを取り込んだ住まいを考える。人々が上手く街に住むことは環境にとってもローインパクトだ。程よく集積化した街の周りには自然が有機的に繋がる。そんな空間に様々な人の生活を織り込む。文系的思考は案外建築デザインと相性が良いのかもしれない。そんな文系建築家を志向しています。」
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