最後はやっぱりアエロフロート

日本に戻ってきました。
若干時差ぼけ気味で寝坊してしまいました。
さて、最終日はほとんど移動に費やしましたが、最後もしっかりアエロフロートに振り回されてしまうことになりました。
12日の朝、朝食を食べてホテルをチェックアウトすると、昨晩フロントで予約しておいたゾーナタクシーが待っていてくれました。
ブダペストフェリヘジ空港まで定額で4000フォリント(約2,000円)と安く送ってくれます。
フェリヘジ空港はものすごい混雑でした。
アエロフロートのチェックインカウンターNoが出発便掲示板に出たので、さっそく並んで待っていると違う航空会社の表示がつきます。
おかしいと思い、妻に再度掲示板を見に行ってもらったところチェックインカウンターが変更になっています。
せっかく早めに並んだのに、カウンター変更のおかげで列の後ろにつく羽目に。
ようやく私たちの番になりましたが、なかなかボーディングパスを発行してくれません。
何かトラブルかと聞くと、「ノーリザベーション」という恐ろしい言葉。
予約が無いというのです。
eチケットには予約確認は不要とあったので、リコンファームはしていません。
とにかくオフィスで調べてみるから列から外れるように言われ、不安な15分程度を過ごす羽目になりました。
もしかして帰国できない?という不安が過ぎります。
でも、チェックインカウンターのおばさんは冷たいロシア人ではなく、やさしそうなハンガリー人で「ノープロブレム(心配ないよ)」と言ってくれたのでとにかく待つことに。
やがて係員がやってきて言うには予約が取り消されているとのこと。
初日に予約した便に乗れずにトランジットホテルに泊まったので、そのへんが問題だったのかもしれません。
再予約して、席もあるから大丈夫とようやく搭乗券の発行をしてもらえました。
さて、出国ですが、これがまた異常なほどの混みよう。
モスクワのシェレメチエヴォ空港のトランジットカウンターより酷い状況で、長蛇の列です。
だって、出国審査のカウンターが2つしか開いていないのですから、当然といえば当然。
同じ便に乗るであろう日本人団体客のご一行は悠長に構えているようですが、トラブルの原因にならなければ良いけど。
1時間半くらい並んだところで係員が夏樹を見つけ、子供が居るので優先的に通してもらいましたが、どうせならもう少し早く見つけて欲しかった。
30分くらいは短縮でき、それでも搭乗時間の15分前という慌ただしさ。
並んでいるときにハイ!と綺麗な女性から声をかけられ、良く見るとウィーンからブダペストへ移動する列車の中で一緒になった人でした。
便からするとイスタンブールの人だったのね。ちょっとエキゾチックで綺麗な人です。
夏樹はしっかり飛んでいき、ハグしていました。幼児の特権です。
搭乗ロビーでの僅かな時間、ビールを飲み、ゆっくり搭乗。
さて、出発時間を過ぎてもなかなか飛行機は出ません。
定刻を30分以上過ぎたところで、例の日本人団体客が乗客の冷たい視線を浴びながら搭乗してきました。
いつまでも出国の列につかないで、みんながチェックインを終えるまで待っているからです。
私らよりも先にチェックインを終えた人も居るのだから、さっさと並べば良いものを。
遅れて出発は鬼門です。またトランジット出来なかったらどうしよう。
40分遅れでブダペストを出発、今回はそれでもトランジットに2時間はあるでしょう。
さて、40分遅れでシェレメチエヴォ2に到着、真っ先にトランジットカウンターに飛び込みました。
ところが、またしても係員が渋い顔をしています。
今度は何?と尋ねると、「ノーチェックイン」だそうです。
夏樹と私はブダペストでチェックインしていることになっているのに、妻だけチェックインされていないとのこと。
「ハァー、じゃあどうやって彼女はブダペストからモスクワに来たの!?」と私が言うと「わからん」と笑いながら妻の成田行きの搭乗券を出してくれました。
すべてアエロフロートのケアミスです。
それにしてもいい加減。
お陰で私も交渉力が付きました。
それにしてもトランジットミス、ブッキングミスとおよそ考えられるトラブルは今回の旅行でほぼ出尽くしたのではないでしょうか?
モスクワから成田まで9時間、機内で夕食を食べて、寝て起きて朝食を取るとちょうど着陸です。
この辺の繋がりは良いですね。
さて、あとは荷物が出てこなければトラブルのフルコースだと期待(?)しましたが、ちゃんと出てきました。
帰りの荷物は無くなっても良いように、機内持ち込みの荷物にお土産を配分し、スーツケースは着替えくらいしか入れていません。
どうせなら無くなってしまえば、保険で10万円くらい出ますから、そのほうが良いやと思いましたが、そういうのはなかなか思い通りにはいかないんですね。
定刻どおり、成田に着陸。
私たちの旅も終わりました。
 
さて、出発前にアエロフロート関連のブログを読み漁りましたが、ロクな事は書いていない。
それでも機体も新しくなるし、そんなにひどく無いでしょとポジティブに考えていましたが、トランジットホテルに軟禁され、ブッキングミスで帰れなくなったかもしれない、おまけに機体はもう元が取れたような古い機体で無愛想なアテンダント、特に正規雇用されていない日本人アテンダントが最低で、雇用主のアエロフロート乗務員には笑顔で、乗客には冷めた顔、まあ、他の人の書いている通りなんだと実感しました。
全ての人がそういう体験をしているという事ではないと思いますが、私たちのような一部の乗客が要るということも現実のようです。
でも食事はそんなに悪くは無かった。決して良くも無いのですが、アメリカ系の航空会社よりはまともと感じました。
また、着陸の際、ロシア人乗客の拍手も面白い。
怖いもの見たさで一度は乗ってみたかったアエロフロート。
貧乏旅行をする人間の登竜門のような航空会社です。
モスクワの地に仮とはいえ降り立つ貴重な体験もさせてもらったという意味で良かったです。
もう二度と使わないと思うけど...
カテゴリー: 井の中の蛙 大海を目指す パーマリンク

コメントを残す