プラハで3日目の朝になってしまいました。
早いもので、今日はウィーンに移動の日です。
さて、プラハへは一昨日の昼に着きました。
トランスポートサービスをネットで予約しておいたので、空港からホテルまで送ってもらえます。
オプションでお願いしていたバラの花を持ち、ようやく旅が始まるとワクワクしながらプラハ市街地に向かいます。
空港はプラハの北西に位置し、宿泊先への道中でなんとなく車窓観光も楽しめました。
プラハでの滞在先はアパート形式のホテルにしました。
昨年、パリでアパート形式のホテルに宿泊したのですが、自炊タイプの宿のほうがその街に生活している感がありますし、小さな夏樹が居ると何かと便利なのです。
パリでのホテルはちゃんとフロントがあり、部屋がレジデンススタイルというものでした。
今回もそんなんかなと期待していきましたが、ドライバーが連れてきてくれた建物はどうみてもホテルではなく、普通のアパートです。
こちらのアパートは共同の入り口があり、その鍵が必要ですが、私たちはそんなものありません。
なんかの間違いじゃない?ってドライバーに聞くと、予約票かなにかあるかと聞くので見てもらいました。
ホテルの電話番号があったので電話したところ、ドライバーが私に一緒に来いと言います。
妻と夏樹、スーツケースを訳のわからない建物の中に残し、二人でまた車に乗り込みました。
行った先は不動産屋らしきオフィス。
どうやら私が予約したのはホテルではなく、本当のアパートだったようです。
ツーリスト向けの短期契約のアパートで家財道具が全て入っている、日本にもそういうアパートありますよね。
日本で予約した際に、説明文の中にそんな説明はありませんでしたが、そのオフィスで貰った英語の説明書には、まずオフィスに来て鍵を受け取るように書いてあります。
そこでサインをして鍵を受け取ると、再びアパートに戻りました。
不安そうに待つ妻を4歳の夏樹が励ましていました。
私たちの部屋を探し出し、鍵を開けたら無事に入ることが出来、ほっとしました。もう時間は11時半くらいです。
旅はなかなか思い通りには行きません。
トラベルとトラブルは同意語ではないかと思うほどです。
それにしても親切なドライバーのお陰で事なきを得ましたが、もし建物の前に放り出されたらどうしたことでしょう?
トランスポートサービスではなく、空港からタクシーだったら最悪だったろうと思います。
今にして思うと、モスクワで一泊しなかったら、プラハには夜中の10時着、それから鍵を受け取ることが出来なかったら、プラハの寒空の下、親子で路頭に迷っていたでしょう。
また、ロストバゲージでもしていたら、アパートですからフロントも無く、受け取ることが出来ませんでした。
モスクワで足止め喰らったのは不幸中の幸いだったのかもしれません。
さてアパートに落ち着くと、これはこれで我が家のようで心地よいです。
ホテルにはあり得ない広さで、寝室は別にあり、20帖くらいのLDK。
4階(日本で言うところの5階)からの街の眺めも最高です。
立地的にも地下鉄C線の駅の近くで、旧市街もすぐ行けます。
システムさえ理解すれば、また利用したいですね。これだけの広さをシェアしても一泊たったの6千円です。
トラブルもなんとか乗り越え、まずはビールでも飲もうとスーツケースを開けました。
昨年、パリで到着したのが夜のため、買出しも出来ず、また次の日が日曜日で店が全てクローズという体験から、最低限の食料を持参しています。
今回も到着が夜だし、ユーロはあるけど、コルナはありませんから、買出しも出来ないだろうと、それでも妻の誕生日は酒でも飲みたいだろうとビールやら食べ物、ツマミをスーツケースに忍ばせていたのです。
乾杯し、お腹もいっぱいになったところで、街に出ました。
まずはお金が無いとメトロにも乗れません。
ATMはいたるところ にありますから、それでコルナを引き出しました。
次は交通パスです。こちらは駅やキオスクに置いてあるということで、メトロの入りますが、コインしか入らない自販機で1,000コルナ紙幣など使うことも出来ません。
窓口に24時間乗車券を売ってくれといっても、自販機に売っていると言われるだけ。
結局二駅歩いて中央駅へ、そこの窓口でもタバコ屋で売っていると言われるだけでした。
まあ先ほどまで宿泊先で悩んでいた訳ですから、乗車券など屁でもないトラブルです。
プラハは一国と首都とは思えないほどこじんまりとしていて、頑張れば全て徒歩で行けるでしょう。
中央駅からちょっと歩くと火薬塔があり、トラムの乗り場の近くでタバコ屋を見つけ、一日乗車券を無事購入することが出来ました。
地図を見ると、火薬塔から旧市街広場までは歩いてすぐです。
ところが、通りを一本間違えて、またしても二駅歩いてしまいました。
本当はツェレトゥナー通りを歩くところ、ナーロドニー通りを歩いてしまったようです。
あれ、間違えたかなって思うくらいですでに市街地を抜けてしまう程度の大きさなんです。
冬のヨーロッパの日没は早く、3時くらいで薄暗くなってきます。
私たちの目の前にスーパーマーケットのTESCOが現れました。
本当は旧市街のクリスマスマーケットを楽しんだ後、このスーパーに立ち寄り、買出しをして帰る予定でしたが、とてもこれから旧市街に戻る気にもなれず、買い物をして帰ることにしました。
ミネラルウォーターやらビールなどの水物を買ったときにはベビーカーがとても有効なキャリーになります。
食材やビールをしこたま買い込んでも2,000円程度とチェコの物価はとても安いです。
去年はユーロ高に泣かされましたから、今回はとても生活が楽です。
マーケットを出るとすでに外は暗闇になっていました。
今更、一日乗車券を使うのも馬鹿馬鹿しいので、結局歩いてアパートに戻り、一日を終えました。
プラハは案外、アップダウンがあります。距離的には大したこと無いなと歩き始めましたが、アパートまで緩い上り坂で疲れている身体には大変でした。
アパートに戻り、シャワーを浴びてビールを飲んだら気持ちよかった。
食事はプラハの料理、豚のカツレツ。プラハハム、チェコビールのピルスナー。
旨かった。
腹が満たされたら、時差ぼけも手伝って急に睡魔が襲ってきます。
まだ7時を回ったばかりなのに、もう起きていられませんでした。
こうしてプラハ最初の夜が終わりました。モスクワよりは格段にすばらしい夜です。
夏樹が夜中の1時くらいに突然目覚めます。
日本時間の朝の9時ですから、完全に時差ぼけです。
私たちもしばらくベッドでうだうだしていましたが、夏樹につられ結局3時過ぎには起きてしまいます。
しかし、これが案外良い。
こうしてブログを書く時間もありますし、しっかり一日の予定も立てられます。
プラハ2日目は本当は世界遺産、チェスキー・クロムロフへ電車での小旅行の予定でしたが、なにせ前日もまともに市街観光していません。
そこでしっかりプラハ市外の建築を視察することにしました。
その前に中央駅で鉄道周遊券のヴァリディトすることにしました。
ところがどの窓口でも受け付けてくれない。
もうこの程度のトラブルはどうって事ないです。
どこへ行けば良いのさと尋ねたら、インターナショナルと言います。
国際線のチケット売り場がある訳ね。
それにしても一国の首都の中央駅とは思えない寂れた感じは何なんでしょう?
窓口でスタンプを押してもらい、周遊券は有効と成りました。
この日の大仕事はこれだけで、後は街を歩くだけ。
一日パスを利用して、トラム、メトロ、ケーブルカーと公共交通機関をフル活用。
土地勘はあるほうなので、もうプラハの街の概略は大丈夫ですね。
そうそう、夏樹が大好きなトラムを眺めているのを判らずに私たちが歩き始めてしまい、あわや迷子にするところでした。
夏樹も相当焦ったらしく、私たちを見つけて、泣きながら走ってきましたが、私たちも心臓漠々ものでした。
市街のリポートは後日ということで、昨日も雨が降ってきたこともあり、4時過ぎにTESCOでお買い物。
昨日はローストポークに牛肉のグラーシュとこれまたチェコを代表する郷土料理を頂き、同じく早々にグロッキーでした。
さて今日ですが、本当はIC(チェコの新幹線)を利用してのウィーンへの移動を考えていましたが、モスクワで一緒だった人たちから、エーッ、クロムロフ行けないんですかー!可愛そう、なんていわれてしまいましたので、なんとしても行きたくなりました。
そこでトーマスクックの時刻表を調べ、、ローカル線でクロムフに入り、そこから国境を越えてウィーンに入る線を見つけました。
スーツケースを持ち歩くのは面倒くさいですが、今日も敢えて困難に立ち向かおうと思います。
凄すぎる旅っ!!奥様もチビちゃんもパパにしっかりくっついて来て偉い!私だったら・・・とてもくっついて行く元気が無い。ハラハラヒヤヒヤやつあたりしますね。夏樹君は将来、パパにくっついて周った世界の知識をフル稼働させるのでしょうか。凄い人になりそう。ところで先生・・ブログばかり書いてますと奥さまに叱られますよ~。お気をつけて。
素晴らしい!わしも行きたい、広いリビングは気持ちい!
narita bllllonさん ふぁんとんさん コメントありがとうございます。かつて無いほど過酷な旅でしたが、ウィーンについてから天国のような旅をしております。ブログは時差ぼけで早朝一人書いているんですよぉー