世代交代

本日、20年近く所属していた建築の研究会に退会届を提出しました。
研究会から得たものは多く、私にとって何よりも大切なものでした。
だから退会届は決別というつもりではなく、むしろ卒業という意味合いの方が正しいと思います。
20年も経ちますと、研究会に所属していた会員も高齢化が進みます。
私も20代で参加し、今や40後半ですからね。
私はこの会で海外を旅する事を教えられ、建築の持つ意味を知りました。
だから今も毎年最低1回は日本を脱出するように決めています。
研究会でも毎年、建築視察を企画しますが、50近くのオヤジがゾロゾロというのは見た目も悪いです。
40過ぎたら、そろそろ自分が若い人を連れて行くほうにまわるべきだと思うのです。
また、自分の見たいものをしっかり頭に描き、連れて行かれるのではなく、自分の足でたどり着かないといけません。
研究会のメンバーもそろそろ二世が自分の事務所に入ってきています。
研究会もそうした二世達がどんどん加わっていけば活気付くことでしょう。
20代で世界を歩き始めることはとても価値のあることです。
研究会での視察旅行もそうした頭の柔軟な若手が参加し、自分なりの感性で建築に触れてきたら良いのだと思います。
そういう気持ちを込め、世代交代のつもりで退会届となった訳です。
 
もちろん第二世代がこの研究会に面白さを感じてくれるかは判りません。
初代の思い入れを第二世代に押し付ける事は出来ませんから。
昨日は福祉住環境の団体の新年会に参加してきました。
こちらも私はすでに会長職を退き、顧問という立場です。
やはり第二世代になっている訳ですが、進むべき先を模索し、苦しんでいるようです。
顧問に相談は来ませんから、私も任せきりにしていますが、明らかに第一世代の設立の思い入れからは外れているようです。
世代交代は必要ですが、続けるのは大変。
いつの間にか会を存続する事自体がテーマのようになってしまいます。
第二世代は別に無理して継続を考えなくても、自分たちがまた新たに初代になっても良いのです。
初代が一線を退き、世代交代したとしても別にそれは第一世代が卒業したということであって、今までの実績を利用するかどうかは第二世代の自由なのです。
あまりしがらみに惑わされず、どんどん自分の面白い事をやっていったら良いと思います。
必要とされれば助言しますから。
 
ところで、昨晩の新年会。
テーマとして昨年末の建築視察の話をして欲しいというので、アルバムもって出かけたのに、単なる飲み会。
話をする側としてはそれなりにみんなに伝えるべきものがあるように考えているのですが、第二世代のメンバーからは然程要求されていることは無かったようで、単なるだしに使われたようでした。
そんな事のために家族を連れて7,000円も支払ってくる意味がどうも見出せませんでした。
それだったら参加しなかったというのが正直な感想です。
若い人たちは概してそういう部分があるものですが、その非礼さを早めに認識できないと大人になれません。
次はボーリング大会を温泉で...だそうですが、やるべき事が見つけられないのなら、そろそろこちらも潮時かも?
その前に大して必要ともされていない顧問職もそろそろ卒業の時期ということでしょうか?
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