今日は一級建築士試験の学科合格発表です。
例年よりも合格率が高いのではないかという予測ですが、絶対評価だと言いながら、毎年 建築士に合格する人の数はほぼ一定ですから、その分 設計製図試験で厳しく評価されるということになるのかもしれませんね。
お受験学校でボーダー評価だった人も合格となるといよいよ本腰で設計製図試験対策に向かわないといけません。
当事務所が主宰している「建築士フォーラム」も今年から長期対策コースを設け、4月から設計製図試験に特化した学習を進めてきました。
受講者のみなさんはようやく1時間以内のエスキス完成がコンスタントに出来るようになっています。ここまでくると30分エスキス完成も時間の問題でしょう。
当塾ではエスキスをなるべく早く終えて、その分の時間を作図に充てるように指導しています。
図面密度の濃い人は合格率が圧倒的に高いですからね。
一級建築士試験はあくまでも試験ですから、その傾向と対策が重要なんです。
外してはいけない幾つかの約束さえ守れば難しい試験ではありません。
さて、お盆明けに受験学校のメジャー 日建学院と総合資格から各々問題集が発売になっています。
受講者の皆さんにはその両方を購入いただきました。
この2校ですが、問題の作り方に癖があるんです。
日建学院の問題の作り方は緻密です。
それゆえ問題文の読み取り方を学習するには最適。
30分エスキス作成法を学ぶにはこちらの問題のパターンが勉強しやすいでしょう。
実際、受講者達は問題文を読み終えた段階でほぼ大まかなゾーニングは完成させてしまいます。
一方、総合資格の問題の作り方は日建のそれに比べてややラフです。
設計に自由度が大きいと言ったらよいのでしょうか?
私が日建学院で教えていたとき、試しに総合資格の問題をやらせてみたことがあるのですが、日建流の問題に慣れている人たちはあまりに自由でつかみどころが無く、エスキスがなかなか進まなくなります。
総合資格は受講者に自分の尺度を求めるんですね。ですから、適宜と言われたら自分なりのパターンを持っていない人は弱い。ばっちり条件付けされた日建の問題に慣れていると解けないわけです。
そして実際の試験問題ですが、この二つのパターンのどちらかで出題されています。
ですから、両パターンに慣れてもらうという訳。
この二つの問題集に出ている問題は、各校の最初のほうでやらせる問題です。ですから比較的難易度は低い問題です。
さほどサプライズも設定されていません。
実際にどちらかの学校で学ばれている人たちはもっと突っ込んだ問題をしていることでしょうが、もう一方の問題もやられることをお勧めいたします。
さて、当塾ですが、サプライズ要件については過去問でいろいろやっていますから、まずは今年の課題である「地域図書館」に現在特化して講義しております。
実際に地域の図書館に行き、その建物を図面化するなんていうトレーニングもなかなか効果的です。
まだエスキスに2時間もかかっているような人は当塾にお問い合わせください。
もしかしたら力になれるかもしれません。
まずはあと40日です。
体調を管理しながら頑張りましょう。
今年は当塾に2級の受講者は居ませんでしたが、 2級の方は今週末が決戦ですね。ベストを尽くされることをお祈り申し上げます。