建築士の試験なんて昔から変わっていません。

設計製図試験が新制度になり、いろいろなところで検証されていますが、実際の所、本質は何も変わっていないと思います。
建築士としての資質をはかるのが試験の目的だと思いますが、そもそも建築士という資格そのものがあやふやなまま走っていますから、試験がそれをはかるなんてことがそもそも出来るわけがありません。
建築士という日本独自の資格は世界標準のアーキテクト資格に認められていません。
どちらかというとエンジニアもしくは司法書士的資格です。
残念ながら建築士という資格に創造性は求められていないのです。
建築士の出来る仕事は一定規模以上の建物の確認申請を行えるということ。
ですから、設計製図試験よりも確認申請書の作成をさせた方がより実務に近いのかもしれません。

とはいえ、日本に於いては建築の登竜門となる資格です。
余程の実力者でない限り 無資格で建築家と嘯いていても相手にされません。
建築士程度の資格はさっさと取って、実力をつけてクリエイティブな建築家に育って頂きたいと思います。

世界標準のアーキテクト資格については日本ではJIA(日本建築家協会)国に働きかけをしていますので、ぜひ資格習得後はその門を叩いてみてください。

設計製図試験に話を戻しますが、一番重要なのは成果物である図面を時間内に完成させること。
ただ完成すれば良いのではなく、人よりもアピールできる図面であることが求められます。
作図に時間をかけたければエスキスを早く終えなければなりません。
本来エスキスとはクリエイティブなものですが、残念ながら建築士試験においては課題文で想定されている計画をより忠実に復元する作業と捉えられます。
ですから、エスキスを早く終える為には課題文の読み取り能力をきちんと身に付ける事が重要です。
ただし、課題文から重要な部分を別紙に書き写すなんてことは無駄。
もともと課題文に余計な記述はなく、すべてが重要な項目なんです。
試験は減点方式で行われますから、課題文で要求されていることをすべて図面化出来れば合格します。

エスキスは30分~1時間で終わらせ、1時間で記述問題、残りをたっぷり作図にあてて図面密度を上げていく。
建築士フォーラム」にいらっしゃればそれが可能になります。

建築士なんて資格はさっさと取って、本来の建築家を早く目指しませんか?

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