日本人がいつまでも英語の上達しない訳だ

東大がいよいよ秋入学制に動き出しましたね。
春が新入学シーズンというのは世界的には少数派で、ほとんどの国では秋から学校が始まります。
東大の中間報告で示されたのが「グローバル」で「タフ」な人材の育成。
なぜ秋入学がグローバルなのか?
世界と半年ズレているが為に、日本へ留学しにくく、また日本から留学するにも時期的なギャップがあります。
このギャップは学生に留まらず、優秀な先生を海外から招く際にも弊害になっているのだとか。
入学時期を半年動かしただけで、即グローバル化はしないと思いますが、少なくとも大学のグローバル化は1歩前進することは間違いないでしょう。
5年後の実施を目指すとのこと。
他の大学の追随もあるでしょうから、夏樹が進学する頃には秋入学が一般化しているかもしれませんね。

さてグローバル化が叫ばれて久しいですが、日本の教育の頂点と言われている東大ですらこの状況ですから、真のグローバル化はまだまだという感じです。

息子がお世話になった保育士さんが今、世界中を旅しています。
こんな先生に出会えた息子は幸せだなぁと感じますね。
その彼女とは今もfacebookで繋がっていますが、私も世界へ飛び出すほうですが、それでも10日前後位の旅しかしていないので、年単位で旅をする彼女には興味津々、いつも感動を頂いています。
彼女が旅の途中で理解したこと。
それはやはり英語というコミュニケーションツールを持たなければ得るものが少ないということでした。
そこで、旅を一旦中断し、フィリピンの語学学校へ入学します。
そこで知ったのが「フォニックス」という英語教育法。
私も最初は何のことかさっぱりわかりませんでしたが、要は英語の初歩音声学 です。
私たちが学ぶABCはエイ・ビー・シーは実は言葉にしたとき、そんな発音はしません。
BookのBはビーではなく、ブという風に、文字と音にはギャップがあるのです。
だから、まず英語圏の子どもは音から学んでいきます。
そこんところは日本のあいうえおだって一緒です。
ところが英語は何故か文字から学んじゃう。
そうすると知らない単語が出てくるといきなり読めなくなってしまうという状況に陥ってしまいます。
また、発音を聞いても単語に変換できないのも音から文字に変換できないからです。
受験時代、必死に「赤尾の豆単 (もう知っている人は少ないかもしれない)」で単語を覚えましたが、それは文字列を憶えているだけで、発音なんてデタラメでした。
また英語を学ぶ前に覚えさせられたローマ字がかなり弊害にもなりましたね。
あと、世間に蔓延るカタカナ英語も足枷になりました。
かくして私の英語は教育を受けた年こそ長くてもさっぱり上達しませんでした。
(海外でもほとんど日本語でやっていけましたしね)

さて、このフォニックスを学ぶとどうなるかというと、とりあえず文字列をその通りに発音するだけで、ネイティブらしい発音になります。
その言葉がどういう意味かは後からついて来ますので、日本の英語教育とはまったく逆の教え方です。
しかし、発音が出来る。
耳が馴れるというのは語学を学ぶ上ではとても大切な事。

いつも英語で遊んでくれている宣教師さんにこの話をしたところ、自分たちも小さいときに勉強したとのことでした。
ネイティブがそうやって学んできたのに、これをやらない手は無いでしょう。

彼らにとって、フォニックスなんて初歩の初歩くらいの内容ですから、むしろ今まで日本人がこれを学んでいなかったことに驚かれました。
だから発音できないんだと納得され、次回から教えてもらうことに。

さっそくアマゾンから取り寄せ、今ほど届きました。

まずは赤ちゃんみたいに音からしっかり入らないと語学は上達しません。
私たちの英語教育はそこを飛ばして、いきなり読書から入っちゃうから上達しないんだ。

ホント、せめて今から使える英語の教育していかないと、東大がグローバル化に成功した暁には留学生ばかりで日本人が少数派になっちゃうかもよ。

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