建築士に合格する人は道具選びから違う

長年建築士養成講座を担当してきて思うこと。
大多数の方は素直に講師の話を聞いてくれます。
まずそこは前提ということで、
受かる人となかなか受からない人ってやはりそれなりの違いがあります。
全員とは言いませんが、受からない人はとにかく人の助言を聞かない。
高いお金を払っているのですから、講師の助言で元を取って欲しいと思いますが、なかなか聞いてくれません(笑)。
一方的に解説するビデオやテキストにお金を払っているという感覚なんでしょうかね。

製図試験は基本減点方式の採点となりますから、なるべくケアミスは避けたい。
例えばそこで持ち込み可能な計算機についていつもお話していますが、相変わらず携帯電話の計算機能を使ったり、小さな電卓をチマチマ叩いている人が多いです。

携帯電話につきましては試験会場への持込は禁止されていますから、そもそも練習の段階でそんなものを使っているようでは、始めから負けです。

電卓ぐらい、この際買いましょうよと言って買い換えてくれる人は1割くらいかな。
設計製図試験では面積計算の際、いくつかのブロックに分けて面積を算出します。
(ブロック1:縦×横)+(ブロック2:縦×横)という感じです。
加算が原則ですが、吹き抜けのようなところは減算します。
(ブロック1)+(ブロック2)-(吹き抜け)=床面積
こんな感じ。

さて、面積表の書き方については問題文に小数点以下2位までとし、3位以下を切捨てと注意書きがありますから、
1234.567㎡という面積は小数点以下3位の7を切り捨てなければなりません。
それを四捨五入しちゃう人が多い。
また1234㎡ぴったしになったからそのまま書く人も居ますが、
ちゃんと1234.00㎡と小数点以下2位まで書かないとダメ。
これで失格にはなりませんが、計算ミスで面積オーバーだったりするともちろん失格になりますから、計算はきちんとやらなければならない。
それを小さな電卓でチマチマやる人の気持ちが判りません。

私がお勧めする電卓ですが、大きさはちゃんと指の先くらいの大きさのボタンであること、それなりの大きさを求めます。
押し間違いが無いですから。
機能的には計算式を表示できるタイプがお勧めです。
プログラム電卓は持ち込み禁止ですが、計算式が出るのは問題ありません。
面積計算の際、打ち込んだ数字を確認できるのは有効です。
そして小数桁指定とラウンド機能があるのがベスト。
普通の電卓では小数点以下は浮動してしまいますが、指定できれば試験にあわせて小数点以下2位に固定できます。
ラウンド機能は指定した小数点桁数下位1桁の処理を切り上げ、切捨て、四捨五入から指定できる機能です。

この要件を満たしている電卓を使うことで、面積計算時の煩雑な手作業を短縮し、ケアミスを防ぐことが出来るでしょう。
1点に何人が横並びするかを考えたら、購入する価値はあるのではないでしょうか?

ビデオやテキストでは教えないノウハウは沢山あります。
今回 建築士養成塾「建築士フォーラム」を立ち上げるにあたり、そうした道具選びについてもサポートすることにしました。

フォーラムのShopに逐次、加えていきますので興味のある方はご覧になってみては如何でしょう?
Shop内、製図道具に今回お話した電卓を紹介しています。
2,420円の投資ですが、合格という大きなものになって帰ってきますよ。

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