UIA2011Tokyo is on track (UIA東京大会は留まることなく進行する)

昨日は所属する(社)日本建築家協会関東甲信越支部の会議に出席してきました。
9月に予定されているUIA(世界建築家会議)東京大会についての推進委員会です。
普通ならいよいよ近づいてきた大会に向けて詳細を詰めるところですが、3月11日の東日本大震災を受けて、その対応に追われることになりました。
加えて福島第一原発事故の終息が見えない中での国際大会は可能なのかという議論も当然あります。
私たちの会議で開催するしないを決めるものではありませんが、このままでは開催がかなり厳しいものになるということは誰もが思うことでしょう。

今回の会議に先立ちUIA(世界建築家会議)/JOB(日本組織委員会)調整会議が行われ、修正を加え留まることなく進行するとの決定が成されました。
未曾有の大災害を受けた日本の建築家は災害に向けてどう対応するのか、あと開催まで半年ということろでプログラムの見直しが迫られています。
震災地や被災者に向けての支援を考えるとのことですが、9月という時期はどの程度まで状況が改善しているのか?
災害対策本部では現在建築制限をかけ、新しい街づくりにむけた復興プログラムを策定しようとしていますが、そこにきちんと地元の生活者の意見を盛り込めるようなプログラム作りが大切であり、よそから来て知ったかぶりでマスタープランを押し付けるものではありません。
街の記憶をどう繋いでいくのか、地元に活躍するコミュニティアーキテクト達とJIAやUIA組織との連携の模索。
原発問題が終息していないとなると、お祭り気分の海外からのお客は来ないでしょう。
日本の建築家が世界に向けてどんなアピールが出来るのかが勝負ですね。
恐らく今回を逃すと私たちの代では二度と来ることが無いであろう世界大会は大災害に萎縮することなく、むしろオールジャパンとしてまとまることで成功させなければならないのです。

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