親の尺度

夏樹は毎週、市民プールのキッズスイミングに通っています。
スイミングと言っても内容的には水に親しむ程度のレベルです。
現在、夏樹は25mプールの端から端まで形は悪いけどクロールで泳ぎ切ります。
だからキッズスイミングではなく、もう一つ上のイルカスイミングかドルフィンスイミングのクラスに入れて欲しいところですが、こちらは小学生以上ということですから入れません。
私は成人するまで恥ずかしながら泳げませんでしたので、夏樹の泳ぎっぷりは大したもので、キッズスイミングを見学していても泳げる上位の部分に入っていると思っていました。
これで小学校に入ってもプールの時間は楽しい時間になってくれるでしょう。(カナヅチの私は苦悩そのものでした)

先日、保育園の同級生のお父さんと話す機会があって、彼の娘は民間のスイミングに通っているのですが、この度強化選手に選ばれたとの事でした。
それってどれ位泳げるの?と尋ねると、クロールなら50m、平泳ぎも背泳ぎも25mは泳げるとのこと。出来ないのはバタフライ位だそうです。
スゴイ!
私は未だに平泳ぎはカエル泳ぎだし、背泳ぎは出来ない。
夏樹を見ていても、まだ身体が小さいですから、クロールにしてもしっかり手を伸ばす姿勢をとるのも難しそう。
まぁ25mも泳げれば小学校で泳げないことがプレッシャーになることはないだろうと高を括っていたわけです。

ところで今日は月曜日。
午前中はお茶の稽古に行ってきました。
同じ弟子で、夏樹と同じ年の女の子が居るお母さんがいらっしゃいます。
今日たまたま、年長さんってどれ位泳げるもんですかねぇと先日の話をしてみました。
すると彼女の娘さんはバタフライも出来ちゃうのだそうです。
もちろんスイミングスクールへ通っています。

えぇーそうなんだ!
いまどきの園児ってそこまで泳げちゃうものなの。
スクールって、通うだけの事はあるのね。
びっくりしたはどちらの親御さんもそれくらい普通みたいですよって感じで話されたこと。

家に戻ってインターネットで検索してみました。
すると小学校1年生では水を怖がらず、プールの短辺方向くらいを泳げる程度の指導をするとのこと。
ただし、スイミングに通っている子供とそうじゃない子供のレベル差はかなりあるらしく、泳げない事で学校へ行きたくなくなる子供も居ると書いてありました。
それは私自身の経験からもよく理解できます。
だからこそ夏樹には小学校へ入学する前に泳ぎが出来るようになってほしかった訳です。

ところで今回の出来事で感じたことがあります。
それは子供って親の尺度で伸びが止まっちゃうかもということ。
私は25m泳ぎきれた夏樹にかなりの手応え感と満足感を持っていました。
ある意味、一つの目標はクリアしたと感じていた。
しかし、ここで満足してしまっては、せっかくここまで泳げるようになった夏樹の能力もこれ以上伸びないかもしれない。
他の子と切磋琢磨しているスイミングの子供たちはどんどん先へ行っているという事実を私がようやく知ったくらいですから、競争相手がいない夏樹は井の中の蛙状態に陥っている訳です。

泳げなかった私の尺度があまりに低かったと反省します。
発展途上の子供の当面の目標はどうしたって親。
その親の尺度が低いと、子供もそこまでしか伸びない。
私が上をしっかり見ていないと、子供もそこを見てくれないんですね。
親の尺度って重要です。

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