LED照明の盲点

LED照明もイオングループのトップバリューが1600円の電球型LEDを発売するなど、ようやく採算性が見えてきました。
当事務所の設計でもLEDは積極的に採用したいところですが、まだまだメーカー品は価格が高く使えませんでした。
裏技としては安い電球用のダウンライトを球だけ電球型蛍光灯にするというのが良くやるパターン。
これなら電球型LEDが安くなり、蛍光灯が切れた段階で徐々に変えていけばLED化出来ますからね。

昨日、建築家協会に協賛会員に入ってくれた照明器具メーカーさんが遊びに来てくれました。
やはり今の売りといえばLED照明です。
でもメーカーの照明器具は一体設計が多く、初めからその器具を採用しないと使えないものが多いのです。
一般に普及しているE26とかのソケットで作ってくれれば良いのにと不満を言うと、電球型にすることで照射率が下がってしまうということと、耐久年数が15年位あるので、専用設計のほうが効率が良いのだとのこと。
一体型の価格も大分下がってきたので是非採用くださいとカタログを置いていかれました。

カタログを見ると一体型も確かに値段設定が下がっており、一般的な照明より2,000円程度高くなるだけ。しかも定価レベルですから採用しやすくなってますね。
ただ、以前に取り付けた白熱球型の照明はやっぱりイオンやホームセンターで売っている安いのが現実的?

そしたらLED照明にも盲点があるというのです。
一般的にLED照明は発熱しないというのが常識。
ところがそれはあくまでも光源から先の話で、ソケット側は発熱するのだと言うのです。
交流100Vを直流に落す時に発熱するらしいのですが、それが半端じゃない。
そういえば、電球型LEDのソケット側ってアルミで出来ていて、発熱用のフィンがついていますよね。
触ると火傷するぐらいの発熱量ですから、器具の方できちんと放熱出来ないと火災の危険もあるのです。
特に高気密用の密閉型は危ない。
その辺を確かめないで採用するのは危険と言うことです。
その点、専用設計の一体型は放熱方式も十分考えられており安全。

なるほど、我が家も一層の省エネ化にLED照明は外せないと思っていましたが、今一度器具の確認から行う必要があるようですね。
我が家のリビングやキッチンの照明器具は蛍光灯のダウンですが、これがまた専用の蛍光灯が必要で割高。
蛍光灯は数年に一度は交換していますが、そろそろ交換時期を迎えます。
こちらは器具ごと一体型LED照明に交換しちゃうかな?

家の消費電力の照明器具が占める割合は25%と言われていますから、LED化で削減できる電気代は大きいのです。
安全にLED化を推し進めていくことにしましょう。

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