お通夜

昨日は親戚の不幸があり、お通夜がしめやかに行われた。
故人は父の母親の妹の旦那さんである。
父のおじさんということだ。
私からは少し遠いが、父も最近はベッド生活でこういった行事にはなかなか出て行けなくなった。
それで母親と父の代理と言うことで出席したわけだ。
夏樹も父に預けるわけにもいかず参列した。
父の母親(私のおばあちゃん)は評判の美人だったそうだ。
なんとか小町と呼ばれ、美人姉妹だったらしい。
私はおばあちゃんの記憶しかないが、20年ほど前におばあちゃんが他界した時にはじめて見せてもらった若いころの写真を見て納得した。
どちらかというと現代風の美人だったと記憶する。
そんなおばあちゃんの娘もさぞかし美人だったのだろう。
故人はそんな妹にぞっこんで10歳近く自分が年下だったけど口説き落としたのだそうだ。
まあ、かつての小柳ルミ子と大澄賢也見たいな感じでしょうか。
そんな故人も数年前に脳卒中で倒れ寝たきりに、連れ合いは認知症で同じ病院のほかの部屋で過ごしていると言う晩年だった。
喪主は長女が務め、久しぶりに親戚が一同した。
おばあちゃんが他界したときと比べ、親戚もすっかり減ってさびしいものだったが、私が幼少の時代に遊んでもらった千葉のおじさんとか、こんなことでもない限り集まらない懐かしい顔を見ることができて嬉しかった。
全体的に、悲壮感というより和やかな雰囲気のお通夜であった。
夏樹はというと、恒例の温泉ではなく、いきなりよそ行きの服に着替えさせられ、異様な雰囲気に戸惑っているようだった。
皆が手を合わせるときに夏樹が一緒に手を合わせてびっくりした。
多分、今通っている保育園の母体がお寺だからだろう。
しばらくすると雰囲気に慣れ、愛想を振りまき始め、場を和ませた。
なにせ私が43の時に出来た子だ。
私のいとこ世代は既に子育てを終わり、下手したら孫が居るくらいだ。
完全にワンテンポずれているので幼児は夏樹一人と独壇場であった。
そして会食だが、9時を廻ると夏樹も眠い。
次第に愚図り始め、良いタイミングとばかり式場を後にした。
私が夏樹くらいのときは大家族だったから、いろんな行事があったけど、今の子は本当に狭い社会の中で過ごしている。
夏樹も今回の出席は良い体験になったことだろう。
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