外が騒がしいと思って窓から眺めたら、向かいの小学校のプール授業がいよいよ始まったようだ。
黄色い歓声があがっている。
夏の風景だ。
朝は日も射していたが、今はすっかり梅雨空にもどった。
それでも、そんな重い雲を弾き飛ばすように元気な声が響き渡る。
小学校の時はプールの授業が嫌で、いつも仮病を使っていた。
本当に水が嫌いだった。
泳げるようになったのは社会人になってからだ。
高校だってプールの無いのが選んだ理由のひとつなのだ。
今から思うともったいないよね。
プールの授業なんて遊びみたいなものじゃない。
でも当時はなにか強制的にやらされる感じが嫌だったのかもしれない。
そんなにスポーツ万能というわけではなかったから。
今、息子の夏樹は毎週プールに通っている。
別に英才教育とかではない。
単に親子のコミュニケーションのためだ。
ただ、水の中で遊んでいるだけ。
まあ、怖いもの知らずの今のうちから水に慣れておけば私のようにはなるまい。
きっと小学校にあがったら、今時期は歓声をあげていることだろう。