今年も学校が始まった

毎年いくつかの学校の講義を受け持っているが、昨晩から今年最初の講義が始まった。
建築系の社会人向け授業だ。
対象は1級建築士の設計製図を受験する人たちである。
まだ初回ということもあり、ウォーミングアップといったカリキュラムだったが、昨年末に支店長との協議である程度自由裁量で授業を進行しても良いということになったので、しょっぱなから飛ばした。
今までは受講者はDVDの基本講義を受け、その後私の講義、実習という感じだ。
各受講者へのケアは出てきた成果物としての図面に対して行う。
しかし、多くの受講者は建物の計画を行う際、指定された要件を満たすにはどこに配置したら良いのかの理由付けが上手くできないために悩んでしまう。
悩んだ結果が成果物となるのだが、結果に対して評価を下すだけでは受講者には辛い。
やはり計画過程を補正するような授業が望ましいのだろう。
その辺の問題は講師として常に感じていたが、ぎちぎちに決められたカリキュラムでは自分の時間は少なく、結局、結果しか見てやれなかった。
今年はとりあえず課題発表があるまでの第1ステップについて私の思うままの授業で進行させてもらえることになった。
昨晩は課題のエスキスを受講者と一緒にライブで行った。
やはり講師がその思考過程を示すのは効果がある。
おかげで本来のカリキュラムはすべて宿題になってしまったが、一体感のある授業が行えたと思う。
それにしても4時間のほとんどをしゃべりっぱなしの講義はなかなか講師には辛いかもしれない。
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