giveだけでは疲れる

何事を行うにしても見返りは期待してよいと思う。
それが有形無形どういう形であってもだ。
私が建築系福祉ボランティアを立ち上げたのはある意味自分のためでもあった。
建築設計を業として行ううえで住宅改修は現状の住宅の問題点を抽出し、改善する臨床的な作業だ。
そうして得られたノウハウは新たな設計に組み込まれ、より良いものに仕上がる。
そうした活動の中で様々な人と出会い、仕事も発生し、実績が積みあがるにつれ講師の依頼も増えた。
だから活動に積極的だったし、しっかりその見返りはあった。
参加している人たちも、こうした活動を上手く活用できた人は本来の業務にも反映したり、新機軸を構築した。
しかし、残念ながら(本来の意味から外れている日本特有の)ボランティア意識が強い会員がほとんどだ。
それでも自分たちの活動が心の満足になっているうちは良い。
そのうち役がついてくると心の満足より負担の方が大きく感じるようになる。
心の満足以外の見返りをしっかり受け止めればよいのだが、ボランティアである以上そいうい不埒な見返りを期待してはいけないという発想が彼らにはあるのだ。
世代交代し、そうした似非ボランティアたちがネットワークの中枢を占めるようになると、ただ運営することだけで精一杯になる。
そして役を替わりたいが、そんな姿を会員に見せているから次の世代が育たない。
もっと泥臭く、見返りを期待してその分頑張ってくれればよいのだが、それが出来ないから負担だけが大きくなるのだ。
私は一線を退き、今は顧問という立場で傍観するだけだが、どうも悪い意味でのボランティア組織になりつつあるのが気がかりだ。
自分の本来の業務とネットワークの活動をリンクさせる事はそんなに難しいのだろうか?
まさにその繋がりの中で成長させてもらった私には何がネックになっているのかが良くわからない。
give and take はそんなに悪い事なのか?
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giveだけでは疲れる への1件のフィードバック

  1. Unknown のコメント:

    お久しぶりです(^_^)v
    何かと身の周りが変化して、なかなかついていけずに居たところに、風邪を引いてしまい、未だ鼻声の毎日です。
    仕事も丁度良く辞める事が出来たので、助かりましたが、かなりしつこい風邪でした。その風邪からもようやく復活しつつあります。
    そんな中、初めてじっくりとブログを読ませていただきましたm(__)m
    相変わらず興味のそそる内容で、読みやすく、しばし時間を忘れて読んでおりました。
     
    今日は加茂地区の例会です。
    ここ1年間活動をしてきてやはり思うのは、小林さんの書いてある通りだと思っています。
    面白くない・・・。の一言で、一生懸命にやっているのは伝わるけれど、これでは自然消滅してしまいそうです・・・。
    小林さんが会長で引っ張っていた時は、少なからず私自身興味もあったし、スキルも上がりましたが、今は全くありません。
    現会長が楽しんでいない(楽しいことをしていない)と周りだって、義務感以外は無いんですよねぇ~。
     

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