建築視察旅行

今年もいよいよ12月が見えてきた。
12月は建築視察旅行を恒例で行っている。
去年は南仏を旅した。
さて、今年はどこに行こう?
なぜ12月かというと、11月までは学校や講演関係があることと、12月の始めは閑散期でチケットが安いからだ。
また、12月の欧米はクリスマスの飾り付けが美しい。
去年は週末パリに滞在したが、シャンゼリゼのイルミネーションが始まっていた。
デメリットは昼間がとても短い。
8時はまだ薄暗いし、4時には暗くなる。
まあ、クリスマスのイルミネーションがそれを補ってくれるけどね。
アメリカはサブプライム問題でガタガタだが、ヨーロッパは影響を受けつつもユーロが強気である。
去年は150円くらいで激貧旅行だったが、今年は今日現在165円とそれを上回りそうだ。
建物を見てくるだけでほとんど買い物はしないが、それでも食費はかかってしまう。
燃料調整費も一人頭3万円近く上乗せされてしまう。
今年はいくらかかるやら。
ほとんど勝手に歩き回るが、個人旅行を手配するよりパッケージのほうがやはり安い。
エアーとホテルをこれで確保し、あとはオプションを利用しないでとにかく公共交通機関を使い歩き回る。
やはりパリが一番パッケージ商品が多く出ていて値段もこなれている。
だから今年もパリを拠点にフランスの隣国に足を伸ばそうと計画している。
パリは東京で生活するより楽だ。
人数がある程度まとまればレジデンススタイルのホテルも楽しそうだ。
レジデンススタイルとは3人から4人用のアパート形式の長期滞在型ホテルだ。
キッチンやリビングがあるから、近くのマルシェ(朝市:英語ではマーケット、ドイツに行くとマルクト)で新鮮な食材を買ってきて料理も出来る。
ここを1週間キープして、ユーレイルパス(国際鉄道周遊券)などでパリを拠点に小旅行を行うのも楽しそうだ。
でかいスーツケースはパリの家(レジデンス)に置きっぱなしで1泊程度の気軽な恰好での小旅行は理想的である。
これをいかに安く行うかを一生懸命探し出す。
もうすでに旅行は始まっているのだ。
去年の旅行の際、同行した住宅評論家の南雄三さんが言っていた。
旅行は行くと決めないとだめだ。
行きたいは結局行かない。
行かなければならないと自分でルールをつくらないといつまでも行けないのだ。
「行きたいけれども先立つものも時間もない」というのは大抵の人がそうだろう。
我が家も先立つものも時間も無い。
でも行くと決めているから毎年計画を立てる。
家計を著しく圧迫するが、それをバネにより良い仕事をしようと思う。
行くと決めてそれを10年繰り返したら、10回分の見聞を深めることが出来るが、行こうと思っているだけでは10年経っても何も無い。
行かなかった分だけ金が溜まっていればよいが、私の経験ではそれも無さそうである。
グローバル化は両刃の刃だ。
しかし、たった1週間程度で地球の裏側の建物を見てこれることはすばらしい。
普段はローカル志向の私だが、12月だけはグローバルに生きる。
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