パンデミック－感染爆発－

鳥ウィルスから進化したN5N1型ウィルスに感染した脱北者が日本海側の寂れた漁村に漂着する。

接触した子供が感染し、急速に漁村に感染が広がる。

国立感染症予防研究所の提言により政府は村の封じ込めを決定するが、東京から来た不法投棄の産廃業者がウィルスを都内に持ち込んでしまう。

感染したニートは健康保険に入っていないため、医者に掛からず感染を広げてしまう。

高齢化や医療従事者の不足により病院機能は麻痺、また官僚社会による縦割り行政が判断を遅らせ被害を拡大。

感染者は全国に爆発的に広がるというドラマが１２日のNHKスペシャルで放映された。

現代社会の問題点をよくこれだけてんこ盛りにひとつのドラマとして入れたものだと感心した。

しかし、日本の構造的問題はどれひとつとして単独の問題ではなく、連鎖している。

ワーキングプアー、ニート問題を対岸の火事と思っていると、こうしてパンデミックの温床となるのだ。

日本の危機管理は大丈夫なのか？

マクロ的な視点が無いと後手後手に回りそうである。

医療機関が限界を超えたときに考えなければならない救命の優先順位。

リアルな話である。

WHOによると感染爆発は時間の問題だという。

世界のどこで起きても、わたしたちに被害は及ぶ。グローバル社会の負の部分である。

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