再生紙

「偽」で暮れた2007年だが今年も大手製紙メーカーの「偽」で幕を開けた。
再生紙のほとんどが表記を偽装しているか、そもそも再生紙では無いというのだ。
いったい、今まで古紙を分別していたのは何だったのかという感じだが、エコのうそがここに来て暴露されたと言っても良い事件だろう。
日本のエコはこのブログでも何回も書いているが、イメージ先行で実態を成していないものがほとんどである。
エコロジーを定着させたければ、それが私たちにどういうふうに還元されるのかを示さなければならない。
新しい紙と再生紙を比べたら再生紙のほうがコストがかかってしまうという現状がおかしいのだ。
新しい紙を作るためにパルプを国外から調達するが、それが不当に安すぎる。
発展途上国ではわずかな金を得るために膨大な森林伐採を行い、結果として地球温暖化として私たちを破滅へと導いているのだ。
それを食い止めるには伐採する量を制限し、伐採した分の植林も行わなければつじつまが合わない。
それを発展途上国が行うためにはパルプの価格をそれに見合うだけ上げなければならない。
ここで初めて紙の価格は逆転し、再生紙の優位性が保たれる。
私たちは安い品を要求し、そのツケを後世に送り続けてきたが、そろそろツケを払わなければ金利がどんどん増えて破産してしまうところまで来ているのだ。
さて、再生紙だが、これ自体もイメージ先行で実際はそれほど環境に良いとは言えないのは大手製紙メーカーも認知するところだろう。
結局、顧客の自己満足には再生紙というブランドが重要と言う企業戦略でしかない。
一番良いのはいかに紙の使用を減らし、使うならとことん使って、使命が尽きたときは燃料として再利用する。
牛乳の紙パックを一生懸命集めているエコロジストに提案したい。
リサイクルに回すより、我が家ではBBQの際の着火材として重宝している。
火の点きようは市販の着火剤に劣らない。
あれだけ油分の多い紙を再生するためにどれほど他のところで環境を汚染させることか。 
物はしっかり使い切る。これ以上のエコは無いし、しっかり自分にも還元されるのだ。
ただし、酒のような内側にアルミ蒸着させているのはダメである。
カテゴリー: つぶやき パーマリンク

再生紙 への1件のフィードバック

  1. 大介 のコメント:

    いつもためになる記事楽しみにしてます!やはり一番いいエコは最後まで使い切るですね^^なかなか出来ないことですけど・・・!

コメントを残す