外壁のメンテナンス

我が家の前の小学校では先週から足場組を行っています。
外壁の塗装の塗り替えです。
先ほど母を病院に送りに行く際、中学校の校舎が足場とネットで覆われていました。
気温が上がり梅雨に入るまでの今が外壁のメンテナンスを行うにはベストシーズンということでしょうか?
そういえば、お茶の先生も自宅の外壁のペンキ塗りをされていました。
 
日本の家は敷地の関係もあるのでしょうが、総二階が多いですね。
外壁のメンテナンスを考えると、この総二階という形状はすこぶるメンテナンスしにくい形状です。
なぜなら必ず足場が必要になるから。
実際のところ、塗装費用の半分近くが足場代という笑えない現実があります。
特に労災の絡みで、免許を持たない人間が足場を組むことは出来ません。
足場の金額は組み立て、撤去、足場部材のレンタルで出来上がっていますが、高いのはやはり人件費。
新築住宅くらいの長期間ならあきらめもつきますが、わずか一週間や一ヶ月未満だと組み立て撤去費用が大きな負担となります。
そういう視点で海外の住宅を見ると北欧の切妻大屋根のデザインなんかは良く出来ていて、切妻部分の2階にはバルコニーが設置されている。
つまり2階の壁も脚立があればメンテナンス出来るデザインということ。
日本の家なんかも下屋を持つ美しいデザインの家が沢山ありました。
家を新築する際はぜひメンテナンスという視点を設計者に考えてもらうようにお勧めします。
 
もっとも昨今の流行はメンテナンスフリー。
メンテナンスフリーというのはメンテナンスが必要ないと単純に受け止めてよいのか?それとも使い捨て?
世の中にメンテナンス不要なんてものはあり得ません。
 
デザインと称し、総二階だというのに、2階部分に木質の外壁を張っている家を良く見かけますが、これなんかは5年ごとに足場掛けが必要です。
そうしないと木の油分が抜けて、外壁材そのものが駄目になってしまいます。
ほっておけば雨が壁内に進入し、シロアリや腐敗の温床になりかねません。
木質系外壁をご使用の際は、メンテナンスが可能な1階部分をお勧めいたします。
 
本来は設計者、施工者サイドがお客様に提言していなければいけないのですがね。
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