ビジネスモデル

うちの事務所は何故か若い営業マンが入り浸る。
先日携帯をSoftBankに切り替えたのだが、その営業もある意味飛び込みでやってきて、それから頻繁に出入りするようになった。
もう商売は終わったのだから、別にこれ以上うちに来ても契約は取れない。
それでもうちに来ると結構、いろいろな話が聞けるしから面白いという。
昨日も遊びに来たのでビジネスモデルの話をしてやった。
携帯電話の営業は携帯電話の契約に尽きるのだが、ただ通話が安いから契約してくれでは弱い。
携帯を替えることでどういうメリットがあるのかをしっかり伝えなければならない。
例えば、うちみたいな設計事務所はクライアントとの打合せは半年、それに工事が4ヶ月程度かかる。
ほぼ1年はかなり濃い付き合いになる。
このときの通信費を考えると通話無料のSoftBankは強力なホットラインとなるだろう。
会社契約でクライアント貸し出し用の端末を持っても元は取れる。
その際、発信規制をどうするかという問題は解決しなければならないだろう。
さて、工務店だとどうだろう。
彼らは施工が完了してからも瑕疵保障があるから最低2年くらいは密な付き合いをする必要があるだろう。
2年といえばちょうど携帯の割賦期間だ。
一番安い980円携帯でハッピーボーナス980円の実質0円携帯で十分だ。Webも必要ない。ただの音声無料通話のみとする。
これを契約後2年間施主に貸し出す。
施主と施工者を結ぶホットラインである。
打合せ等の通信費削減といつでも施工者と繋がるという安心感にかかる経費はホワイトプラン980円2年分の2万3520円のみ。
何千万の買い物に対してかかる経費としては十分安いだろう。
2年後は希望があれば名義を変更し、施主にプレゼントしてやればよい。
会社契約なら施工している期間くらいはまったくO円で使い放題にしてもらえるかもしれない。
工務店がSoftBankとの代理店契約をすれば、もしかして施主が家族用にも携帯が欲しいということで紹介し紹介料も得ることが出来る。
2万円など実際のところプラスマイナス0円になる可能性が高いだろう。
こうしたビジネスモデルをしっかりプレゼンすれば売り上げもあがるんじゃないの?と語ったら一生懸命メモしていた。
セコムのホームセキュリティも工務店にとってメリットだらけだ。
イニシャルやランニングコストなどは30年分セコム損保の火災保険に加入することで実質無料となる。
どうせどこかの火災保険に入るなら警備保障付のほうが良いに決まっている。
もし施主の家に何かがあったときはまずセコムが短時間で駆けつけるので施主のクレームは最小限で済む。
クレームはその対応の時間が掛かった二乗くらいの勢いで大きくなっていくものだ。
SoftBankのホットラインとセコムの警備が標準装備というのは大きなアピールである。
しかもどちらも導入に対してほとんど費用が掛からない。
施主への教育や視察旅行などもそうだ。
どうせ値引きするのならそのお金を施主への知識向上のために使ったほうが良い。
同じ値引き金額で安売りの会社かレベルの高い会社に大きく分かれる。
ならば2~30万程度施主の教育に使うべきだ。
契約金額の1%程度である。
完成展示会のためのチラシ代よりも安いだろう。
しかし確実にそうした施主は次の客を連れてきてくれる。
 
こんな風にきちんとビジネスモデルをプレゼンすることで自分の商売に結びつくものだ。
まあ、それを理解できる会社とそうでない会社はあるだろうが、理解できない会社はどうせ大したことは無いからほどほどに付き合うのが良い。
いろいろな業種の若い営業マンにいつもそんな話をしてやるが、これって金とっても良いくらいの情報ですよね。
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