トイレのユニバーサル

今晩は建築系福祉ボランティアの月例会でTOTOによる「だれでもトイレ」の勉強会を開催した。
まあ、内容的には大体聴いたことのある内容だった。
先日、そのネットワークで作成した冊子「誰の為のトイレ?」でも提唱したのだが、いわゆる多目的トイレを一個設置することですべてを解決したような行政の対応に問題がある。
多目的トイレという誰を対象にしたのか判らないトイレを一個設置するより、トイレ全体の構想をしっかりしたほうが余程使える。
すべての人が多目的トイレしか使えないわけではなく、むしろ多くの障碍を持つ人たちは普通のトイレを利用している。
だから、普通のトイレをより使いやすいもの(ユニバーサル化)したほうがよほど為になるはずだ。
それをTOTOの勉強会で聞けたことに安堵した。
ところでトイレの男女別の違いだが、面積的には男女平等になっているのがほとんどだ。
しかし、男女別利用時間は確実に女性のほうが長く、よって本当に平等を問うなら女性のトイレの面積を倍くらいにする必要があるだろう。
デパートでも女性のトイレは長蛇の列だが、なかなか用を足せない当人も大変だが、結局それをまたされる男も大変なのだ。
身体的なユニバーサル化も重要だが、それ以前にジェンダーのユニバーサルを考える必要があるのではないだろうか。
 
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