自給自足生活始動

「自給自足の家」もクライアントに引き渡して1週間が経ちました。
季節はすっかり春めいて、新潟でも桜の便りが聞けるようです。
引越ししたばかりで、まだまだ室内はダンボールだらけですが、また週末頑張って片付けることでしょう。
さて本来設計の中にあった外部階段「緑の塔」と屋上菜園もこの1週間で取り付けが終わりました。
コストダウンのために仮設足場を利用した外部階段です。
引き渡したばかりなのに仮設足場が取り付けられ、なにやら手直しをしているような印象ですが、これは当初から計画されていた外部階段です。あしからず。
イメージパースでは緑に覆われていたと思います。
そう、この足場の周りにネットを貼り、夏蔦を這わせようという計画なのです。
イメージパースのようになるには5年から10年くらい掛かるかもしれません。
その頃にはこの家も随分馴染んでいることでしょう。
桜の木も大きくなり、屋根緑化もすすんでいるのでしょう。
造園家は10年後、100年後を考えながら庭を造るのだといいます。
それは建築も一緒で、引き渡したときがやっとスタートなのです。
工業製品のような建物は引き渡したときが最高に綺麗で、時間と共に薄汚れていきます。
私達の造る建築は年輪を重ねるようにどんどん美しくなっていってほしいものです。
それにはクライアントによるメンテナンスがもっとも重要。
メンテナンスしてもらう為には想いのこもった愛すべき建築でなければいけません。
屋根の上には約12帖ほどのウッドデッキが取りつけれられて居ます。
我家の空中菜園の倍以上ありますから、去年の実績から言って十分家族を賄える野菜たちが育ってくれることでしょう。
それにしてもうらやましいほどに見晴らしが良いです。
ここで星を見たりしていたら気持ち良いでしょうね。
私だったら、ここにテントを張ってプチキャンプしちゃいますかね。
家の中の荷物も片付けば、いよいよクライアントの自給自足生活が始動します。
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