セルフメンテナンス

我家も早築15年、一度も屋根のメンテナンスをしていませんでした。
私の頃はガルバリウム鋼板が一般的ではなく、いわゆるトタンかステンレスの選択が一般的でしたが、トタンは塗装で鉄板を保護し、ステンレスは鋼材そのものが錆びにくい。
価格もトタンの3倍近くしましたから、なかなか選択できませんでした。
10年もしたら屋根を張り替えようと自己弁護し結局トタン屋根にした訳ですが、屋根の張替えなんてそうそう出きるものではありません。
結局、何の手もかけず、ずるずると今まで来ましたが、昨年、空中菜園を作った際、まじまじと屋根の劣化を目にしました。
塗装は剥げ落ち、白っぱけて、施工のときにつけたであろう傷からは錆が出ています。
これはいけないと思いましたが、昨年は空中菜園ばかりやっていて何もせず年を越してしまいました。
今年はさすがにこのままではいけないと重い腰を上げることに。
業者さんにお願いしたら多分15万円~20万円くらいはかかるでしょうか?
足場なんかを考えるともっと行くかもしれませんね。
今年は百年に一度の不景気で建築も厳しいですが、やはり毎年行っている旅行は同じように行きたいですから、どこかで経費を抑えなければならない。
そこで昨日、とりあえず下屋の屋根をセルフメンテナンスしてみました。
ペンキ塗りは毎年、窓枠の塗装をやっていますからね。
真鍮ブラシで錆を落とし、一度塗りで錆止め効果も期待できるという素人向けの塗料を塗ることにしました。
本当はローラーでやったほうが仕上がりはキレイなのですが、そこは経費削減で刷毛塗り。
刷毛目が気になりますが、遠めに見るとほとんど判りません。
窓枠もそうですが、ペンキを塗ると嘘みたいに新品になりますね。
これは行けそうと、今日はDstyleの阿部君に梯子を持ってきてもらいます。
屋上菜園を作ったおかげで屋根のメンテナンスがすこぶるし易くなっています。
明日からは天気も崩れそうですが、梅雨前には何とか暇を見つけて大屋根も仕上げてしまおうと思います。
しかし、塗装をしながらご近所を眺めると、どの屋根も劣化していますね。
総二階の家が多いから、屋根に素人が上がるのは難しいでしょう。
皆さんどこかのタイミングで業者さんにお願いすることになるのでしょうが、総二階の足場からとなると結構な負担ですね。
我が家はというと、昨日ホームセンターから買ってきたペンキと刷毛、薄め液、地下足袋で1万円弱。
これなら毎年メンテナンスしても良いかも。
セルフメンテナンスが出来るデザインも重要だなぁとつくづく思いました。
そういえば北欧の切妻大屋根のデザインってセルフメンテナンスを配慮しているのだそうです。

これは札幌郊外にあるスウェーデンヒルズという北欧風にデザインされた団地ですが、以前、視察で訪れた際、屋根裏になっている2階のバルコニーに出ると2階の外壁の塗装が簡単にメンテナンス出来るようになっていると説明を受けました。なるほど、1階は脚立があれば、メンテできるし、2階もバルコニーに出たら簡単にメンテできます。

欧米はセルフメンテナンスが常識ですが、それがちゃんと可能なデザインをしているということですね。

 
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