13年目で勝ち得たライセンス-建築士フォーラム

平成23年度の一級建築士試験に見事合格した「建築士フォーラム」受講者がその体験談を寄稿してくれました。

その体験談を読ませてもらうと、本当に様々な資格学校や通信教育を体験してきた事が判ります。
そしてその中に見えてくる問題点も講師という彼の反対側に立っていた者としてよく判る。
複数の受講者相手に講義を進行しなければならないという足枷が一体誰の為になっているのか?
受験者の進捗度は全て違いますし、理解の深さも100人いたら100通り。
それを一つの講義で画一的に進めても、正しく理解できなかった人にとってみれば無に等しい。そんな不完全燃焼の講義をまた次回も繰り返すなんて時間の無駄です。

迷った所はしっかり時間をかけたらよい。
確実にステップを踏めば必ず合格は出来るのです。
そこをフォローしきれない実情が大手資格学校や全国展開の通信教育の弱点です。

建築士フォーラム」の基本講義は10コマ30時間。
大手資格学校のカリキュラムから比べたらはるかに少ない時間ですが、実際に講師と向き合って講義を受けている時間として考えたら比べ物にならないほど長い時間です。
大手資格学校で過ごす時間のほとんどは、実は作図などの実習時間。
講師からアドバイスを貰うのは1日数十分が良い所ではないですか?
建築士フォーラム」では1コマ3時間みっちりマンツーマン。
とても濃厚な時間なのです。

およそ人生の1/3を一級建築士受験に費やした彼が最後に叩いたのが「建築士フォーラム」でした。
もしかしたら藁をも掴む状況だったのかもしれませんね。
彼は手記の中で一度は「建築士フォーラム」を辞めようと思ったと告白しています。
それは今までの受験経験とはまるで違う教え方に戸惑ったから。
私の講義はおそらく普通の受験勉強とは真逆のアプローチなのかもしれません。
しかし、恐らくそれが正解。
受験って概してそういうものよ。
いつまでも周りの受験生達と競い合っていてもしょうがない。

最初は「何を言っているのだ、この人は!」

と不安をおぼえた彼もやがて私の言っていることが理解できるようになり、エスキス30分、作図密度の濃い図面を習得します。

もう少し早く出会っていたらね。
13年の年月を支えてくれた奥様には敬服します。
でもライセンスというのは取ってからが重要なんです。
そんなに時間をかけないで、家族に負担をかけないで、ちゃっちゃと取ってしまいましょう。



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