意味無かったね?そんなことは無いよ!

土曜日は新装復活を遂げた「いい湯らてい」へ半年振りに行ってきました。
地震や原発事故で温泉気分じゃなくなった所に水害でしたから受難の年でしたね。
新しくなった「いい湯らてい」はフロントがスタイリッシュに生まれ変わり、お食事処もイタリアンレストランなんかも出来たようです。
地場産の食材を使った高品位なメニューを提供するとの事。
ただ、浴衣着てイタリアンレストランってのもねぇ。
別館にして、いい湯らていでお風呂に入らない人も直接出入りできるようにすれば良かったかもしれませんね。
いちいち受け付けを通って行くのは面倒くさいし、風呂上りはどちらかと言うと小上がりもあるはくちょうの方が私には合っているかも。

さて、小1になり、妻やおばあちゃんと一緒に女湯へ行くことを拒むようになった夏樹はもっぱら私と一緒に行動するようになりました。
サウナも付き合いますから、お兄さんになったものだ。

露天の日替わり風呂に入ったときのこと。
植え込みの土の上で羽をばたつかせていた一羽の蛾を見つけました。
見ると今にも息絶え絶えの様子です。
「もう冬だからねぇ、寿命かもしれないね」
なんて話していると羽をバタつかせ、植え込みの土留めの石を越えて床に落ちてきた。
落ちた場所が悪く、排水口の目皿だったために、羽が濡れちゃって出ることが出来ません。
助けようとする息子をこれも自然だから手出しをしないようにと制していた所へ若者が入ってきました。
夏樹が眺めているその目線を追って、彼は蛾を摘み、植え込みの葉の上に置く。
ところが力なく、また土の上に落っこちてしまいました。
「こりゃダメだな」と言いながら、今度は落ちた蛾を生垣の外へ。

「せっかく飛んだのに(排水口に落ちちゃって)意味無かったね。」と息子。
「そんなことは無いよ。きっと石の向こうに飛んだら良い事があると思って、必死に飛んだんじゃないかな?結果がどうであれ、意味無いことなんてないよ。それにほっておいてやったら、もしかしたら自分で這い出してこれたかも知れないし。」

下田郷はもう2回も雪が降ったそうです。
まもなく白い世界になろうとしているこの地で生命は力の限り生きています。

カテゴリー: 子育て パーマリンク

コメントを残す