放射能線量、自治体発表の4倍!家に放射能を持ち込むのは誰だ!

昨日、放射能除去フィルターでお世話になった㈱くればぁさんの取締役営業部長さんが名物「うなぎパイ」をお土産に当事務所に表敬訪問してくれました。

朝イチバンに横浜のユーザーさん宅の放射線量を測定したあと、新潟入り。
打ち合わせを済ませた後、わずかの時間でしたが、三条まで来ていただけたのは光栄です。

昨日のうちに戻らなければならないということで、三条滞在は1時間という短い時間でお話もそこそこにガイガーカウンターで我が家の周りを計測。

今回お持ちいただいたのはアメリカ製の超高性能ガイガーカウンター 「inspector+」です。

中国製とは比較にならないくらい高性能らしい。

でも高いねぇ。
とても当事務所では手が出ません。

新潟県が報道している県内の放射線量は大体0.05μSv/h前後ということになっていますが、以前県庁に確認した所、モニタリングポスト設置は庁舎の屋上ということで地上6m~10mくらいです。
スイッチを入れたとたん示したのは0.107μSv/hと倍くらい。
しかもそれは今回一番低いほうの値で、数値はどんどん上昇していきます。
原発事故以来、家の中は水拭きし、放射能除去フィルターも設置したというのに、思いがけなく高い数値にちょっとびっくり。
もう会話より、いろんな所を調べたいとさっそく屋外に飛び出します。

まず我が家の前の側溝、写真では0.197μSv/hを示していますが、常に変動しているのでシャッターチャンスが合わない。
実際には0.2μSv/h以上を示していました。

我が家と道路を挟んだ月岡小学校脇の農業用水路です。
こちらも側溝同様0.185μSv/hですが、実際には0.2μSv/hオーバーすることも。
ここは夏樹が入梅前にタニシとかを採集して居たんだよなぁ。
あれだけ雨が降って、かなりの水量で流れていった後でこの数値ですから、入梅前は一体どうだったのかと気が滅入ります。

ちょっとブレちゃってるけど、我が家を取り巻く蔦で0.203μSv/hを示していますね。
夏の遮熱対策に有効と思っていた緑化ですが、案外放射能のホットスポット化しちゃうのかもしれません。

もちろんガイガーカウンターの測定方法はいろいろあって、β線を遮蔽して測るだとか、一定の高さ、一定の時間で数回測定し、その平均値を求めるだとかありますから、今回の数値を持って情報を煽るつもりはありません。
ただ私としては「実際のところはどうなのよ」と確認したかっただけ。
時間も限られていた為、とにかく測りまくり、残した多くの画像はブレていたりでうまく写っていない。
でも自治体発表の高位置での測定よりは子供達の現実的な被曝量に近いのかなと思っています。
安全サイドで考えたら、日々発表される自治体の数値を4倍くらいして対応したほうが良さそうだなというのが実感ですね。

帰りの時間も迫ってきたときに妻が夏樹の部屋を測って欲しいと申し出ました。
子供部屋は妻が特に念入りに掃除をしている場所です。

大体0.1μSv/h前後。1階より2階のほうが概ね低い数値を示すみたい。

何気にランドセルを測ったら線量高いです。
毎日着替えるワイシャツは全然低いのに、一週間着用する制服のズボンは高い!
帽子も同じ。
ズボンはやはり替えに数枚買って毎日 履き替えないとダメですね。

「1日外に出ている服は結構、放射能の塵を吸着しているんですよ。」と部長。
私のジーパンを測ったらいきなり放射線に反応した音をたてて0.23μSv/hを示した。
その日に計測した最高値です!
ジーパンってあんまり洗わないほうが良いって言うじゃない。
私の履いているのも数日履きっ放し。しかも今日は暑くて汗ばんでる。
まさに「放射能吸着ジーンズ」状態になってました。

「フィルターをつけて頂いたお客様から、室内の空間線量が全然下がらないというクレームを頂くのですが、うちのフィルターは通過する空気中の放射能の塵を通さないだけで、それ以外から入ってくる放射能の塵はあるんです。」と部長。
実際、フィルター部分にガイガーカウンターをかざすと高い数値を示し、そこに放射能の塵が吸着しているのが判る。
それより問題は家に放射能を持ち込んでいるのは実は人間だったんです。
花粉症の人だってインフルエンザだって、家に入る前にに服の埃を払ったり、玄関で服を脱いだりしますよね。あれと一緒です。
インフルエンザウィルスよりも微細な塵でただちに健康に影響を及ぼさないからガイガーカウンターでもないと判らない。
家の中の線量を減らしたければ、一生懸命掃除をするだけではなく、外出から帰ったら服を着替え、シャワーを浴びるというのが重要です。
出来たら、家の外でエアコンプレッサーみたいなので体や髪の毛の塵を払うというのも有効かもしれない。

以前から不思議だったエアコンにつけるフィルターの意味もわかりました。
大抵のエアコンは外気を導入するわけでは無いのでフィルターをつける意味はないのではないかと質問したら、エアコンは室内空気を循環させているので、エアコンの室内空気吸い込み部分にフィルターをつけるとそこで室内に俟っている放射能の塵を吸着させる。結果としてエアコンが空気清浄機の役割をしてくれるんだ。
なるほど、納得。
さっそく我が家もホームセンターで買った安フィルターを外して、放射能吸着フィルターにさせて頂きます。

ガイガーカウンター欲しい!
だって、掃除してもどれくらい放射能を除染したのか判らない。
結果がわからないと、結局妄想だけが大きく膨らんでしまいます。

少なくとも新潟県は皆が思っているほど安全では無いエリアです。
放射線量の目安を計算する」というサイトで昨日の結果を測定すれば、結局家の中だって大目に見て0.15μSv/hくらいはあるわけですから、これを24時間浴び続けている。
大人でも9ヶ月で年間1mSvは軽く越えてしまいます。
ほぼ管理区域指定ぎりぎりの状態。
実際の所、事故から3ヶ月が経過し、当初の放射能量はもっと高かった訳ですから、すでに越えているかもしれません。
場所によっては新潟県はしっかり管理指定区域です。
いわんや子供は2ヶ月、幼児に至ってはわずか1ヶ月で年間1mSv越え。
これが今収束しても30年でようやく半減期。
今のままでは一生、低放射線被曝を続ける。
しきい値は無いということですから、健康リスクは何もしないのに増え続けます。

外部被曝でこれですから、内部被曝に関しても気になります。
真面目に食べ物の放射能量を数値で公表して欲しい。
水は最低でもRO(逆浸透膜)浄水器か蒸留水器は取り付けましょうよ。
自分で出来ることはやっておいて間違いはありません。
目や耳を塞いでいても、現実に放射能は皆さんに降り注いでいるのです。
自分は気をつけている方だと思っていましたが、昨日の1時間で現実を思い知らされました。

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