一回こけて!

昨日の福祉用具・住宅改修研修会。
毎回必ずケアマネが犯す過ちの一つに、退院先から送られる身体能力カルテに10センチ程度の昇降は可能と言われ、和室と廊下の3センチ程度の段差は今までの生活習慣の中で慣れているということでもあり十分クリアできるであろうという認識です。
1日目の座学でもその辺はしっかり伝えているはずですが、伝わらないのは私の講師としての技量の無さでしょうか?
なぜ65歳以上の家庭内災害の死亡原因の2位に同一平面状での転倒があるのか?
リハビリ訓練で10センチの段差をクリアできたとしても、それは目の前の10センチの段差をしっかり認識しているうえでのこと。
一方和室と廊下の段差は通常あまり意識しない無意識下の段差です。
幾ら言っても受講者であるケアマネにはそうした体験が無いのか理解できないのでしょうか?
例え理解できなくても現実に起きている事故の原因くらいプロとして認識して欲しい。
毎度毎度同じ事を言わなければならないことにさすがに苛立ちます(まあ、私は毎度毎度ですが、対象は毎回変わっているのでしょうがないといえばしょうがない?)。
「あなたがたも一回こけてみたら判るよ。」
笑うケアマネ。
子を持って初めて知る親の恩的な感じなのかなぁ?
実際に自分がその状況下におかれないとなかなか理解してもらえないようです。
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