風が吹くとき – When The Wind Blows

妻が子供の頃、何気なしにNHKを見たらやっていたという映画。
今回の原発事故で思い出したそうです。
1986年のイギリス映画で主題曲をデビット・ボウイが歌ったということで話題になりました。
作者はスノーマンで有名なレイモンド・ブリッグズ
原作を絵本で読んだ人も多いのではないでしょうか?

冷戦時代、ロンドン郊外に住む老夫婦の話。
いよいよ戦争が始まりそうな気配に原爆を心配して政府が発行した手引書の通り、シェルターを作ろうとする夫ジムと、心配しすぎと相手にしない妻ヒルダのとんちんかんな会話で物語が進んでいく。
数日後戦争勃発を告げるラジオとその3分後には原爆の着弾。
二人はシェルターへ駆け込み、一命を取り留めるが、その後の放射能への知識がまるで無いため、どんどん被曝していってしまう。

「なに、もうすぐ救助隊がやってくるさ」

最後まで国を信じている二人だが...

原爆と原発事故はもちろん違うが、放射能の恐怖は一緒。
そして国が守ってくれると信じる国民、放射能被害への危機感の無さは何だか今の日本に通ずるものを感じました。

残念だけど、最後は国は国民を守ってはくれない。
守ってくれる、大丈夫と思う人にどうのこうの言うつもりは無いけれど、時間があったら一度見ては如何でしょう?
無理にとは言いませんが、考えさせられる作品です。

夏樹のために本もアマゾンにオーダーしちゃった。
日本語訳もありますが、買ったのは原書。

実は絵本の蒐集が趣味だったりする私は基本的には原書。
やはりオリジナルの力は大きいですから。

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