他市の学力に対して「関心がない」

Twitterに刻々と流れるつぶやき
何気なしに覗いたら、越後ジャーナル社主のつぶやきに目を奪われた。
「三条市議会12月定例会の一般質問最終日、梶勉市議の一般質問に、松永悦男市教育長が他市の学力に対して「関心がない」と答弁、市議はもちろん、傍聴の多 くの市民からも、あきれて物が言えないという風な嘆息が漏れた。一体校建設のうたい文句、中1ギャップの解消、学力の向上は、なんだったのだ。」
私自身はこの定例会を傍聴していないので、その発言の前後は判らないが、少なくとも市の教育委員長が他市の学力に興味がないというのはどういうことか?
こんな教育委員会にわが子を預ける親が可哀想だ。

少子高齢化と言う言葉はもう聞き飽きたという人もいるかもしれないが、これを今の問題としてしか捉えていない人が多すぎる。
ヘルパー講習の受講者にいつも話すのだが、今は皆さんが人的介護力となるから問題は無い。
問題なのは私たちが高齢者になった時。
想定されるのは今から20年後の2030年以降。
団塊の世代があのボリュームで一気に後期高齢者となり相対的に認知症患者が増える。
しかし、それをサポートする生産人口は25%も減少する。
これは予測ではなく確定である。
今から出生率が飛躍的に増えても生産人口が増えるには20年かかるからだ。
減るのは人的介護力ばかりでなく、それに応じて国の生産量も減っていく。
今のまま、何も社会システムを変えないのなら、単純に生産効率を今の1.5倍位まで高める必要があるが、そんなことは戦後の高度成長期じゃあるまいにできるわけが無い。

となればまだ余力のある今のうちに新しい社会システムを構築する必要があるだろう。
一つには私がいつも授業で言っている住環境整備による人的介護力の軽減。
もう一つは人材育成である。
少なくとも日本の頭脳が海外へ流出することだけは避けなければならない。
「ナンバー2ではダメなんですか」と腑抜けた事を言っている場合ではない。

日本はイノベーションと人材育成しか生きる道が残っていないのだ。

それを否定すような教育委員長の発言は三条市長の施政方針ともかけ離れている。
ホント、大丈夫なのか、三条市の小中一貫教育。

夏樹の越境通学を決めて以来、「大変だよー」と各方面からご心配頂いているが、そんな不安が霞んでしまう程、この街の教育には不安が多い。

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