慕光会

私が卒業した県立三条東高等学校のOB会である。
母校はまもなく創立100周年を迎える。
もともと女子高だったが、私が入学する2年前に共学になった。
だから、私の時代でようやく全学年共学ということになる。
 
三条は古くは信濃川、五十嵐川という水路で、その後信越線、弥彦線による鉄道網、現在では新幹線や高速道路というぐあいに交通が交差し、かつては商業が栄えた土地である。
むかしは女性の就学率は低いものであったろう。
三条が栄えていた頃、それを支えた実業家たちが私財を投じて、自分たちの娘たちに高等教育を受けさせようと設立したということだ。
だから、大先輩方は基本的に裕福な家庭に育った子女で、嫁ぎ先もまたそれに応じた実業家の家ということになる。
三条市の経済人は三条高校出身者が多いが、実はその裏で妻として君臨するのが東校出身の先輩方という面白い構図だ。
 
しかし、近年の高校に対する母校愛というものはまことに希薄なものになっている。
私自身、慕光会に誘われるまで、まったく卒業校に対する意識は無かった。
OB会も先輩方から順送りしていくと、共学になった私たちにその役目が回ってくるのがずいぶん後になってしまうということで、10年位前に三段跳びで共学組に役が回ってきた。
会長が私の同期となったことから、副会長としてサポートすることにした。
 
実際に参加してみると、共学以降の卒業生の結束力の弱さに愕然とする。
大先輩たちのような学閥がまったく無いのだ。
これでは母校に向かなくなってしまう。
そろそろ私たちの代も次の代に渡さなければならない時期に来たが、このまま渡したのでは100周年を迎える母校に申し訳ない。
そこで、卒業生との連絡網を模索することにした。
自分たちの代でも結構頑張っている連中は多い。
会長の羽生は歯科医師として開業しているし、事業を行っているものや官僚もいることが判った。
最近、「トリビアの泉」で迷司会ぶりを見せている高橋克美だって同窓生だ。
そういう仲間たちをつなぎ合わせていこう。
身近なところから始めようということで、東京に行ってしまった仲間たちの拠点を作ることにした。
やはり同期で後藤忠志君は日本橋で「四季の店さくれ」を経営している。
老舗の日本料理店のベルギー店で修行をしたという異色の料理人で、「どっちの料理ショー」でも紹介された。
彼の店を拠点に慕光会関東支部を立ち上げた。
私の妻も後輩だし、東京にいる同級生もさそって、三条からは会長たちも出席してこの前の日曜日に行って来た。
いやーさすがに旨かったなぁー。ご馳走様でした。
東京に出来た慕光会の拠点は地元三条よりも美味しい拠点になった。
新潟県立三条東高等学校卒業生はぜひ声をかけてください。
慕光会HPはこちら
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