以前、このコラムで固定電話を無料でかける方法をお話したと思います。
それは「IP Phone Center」というアダプタを取り付けると付加されるデモ通話サービスで１分間だけ無料で世界の固定電話に電話できるというものでした。
これはこれで今使っている電話機を利用してＳｋｙｐｅの通話や１分間だけの無料通話を楽しめるので満足していましたが、所詮１分間の通話ですから相手は家族などに限られていました。
ところがネットサーフィンしていたらとんでもないサービスを見つけちゃいました。
ＰＣから（アダプタを使えば電話機から）世界中の固定電話に何分でも無料で通話が出来るサービスなんです。
嘘みたいでしょ？
僕も半信半疑でダウンロードしてみましたが、本当に話せます。
しかもIP Phone Centerより音質は上です。
国際電話を利用しているため、音声のタイムラグはやはりありますが、通常の会話では問題はありません。（実際、ためしにかけた相手は気がつきませんでした）
これでどうやって商売するんだろうということですが、やはり携帯電話には通話料がかかります。
固定を無料にしても携帯で儲ければ、もうそれほど固定電話の需要は無いのかもしれません。
日本の携帯へは￠14（約１６円）/分ですから、ＩＰ電話によるサービスより少し安めです。
こちらはクレジットを購入する必要があります。
また、一定時間無料通話を楽しんだ後はクレジットを購入するようにログが出ます。
購入後は再び固定電話へは無料で話せるようです。
面白いのはクレジットを購入することで、独自のＩＰ電話の番号をもらえるのです。
ということはこのＩＰ電話の番号に固定電話からダイヤルすると自分を呼び出してくれるということです。
SkypeでもＰＣ以外への通話はSkypeOUT といって格安料金で通話が出来、SkypeINでは有料ですが一般加入電話の番号（日本はまだ対応していません）を付加されて呼び出しが可能になります。
これとまったく同じことが出来てしまうわけです。
ポストSkypeですね。まだまだマイナーですけど。
Skypeと比べるとタイムラグが気になりますが、ちょっと注目株ですね。
IP Phone Centerのサービスからこちらに乗り換えは決定です。
その注目のサービスが「VoipStunt」です。
例によって英語サイトですが、そんなに難しくはありません。
ダウンロードして名前とニックネーム、好きなパスワードを登録するだけです。
名前は別に本名を書かなくても受け付けてくれますから、こちらを特定できるものは何もありません。
会社がドイツの割にはちょっとデザインがダサいのですが、まあバージョンアップに期待しましょう。
ちなみに電話は国際電話になるので、00+国番号（日本は81）+市外局番の最初の0を除いた番号+局番となり、0256-12-####に電話したい時は008125612####とダイヤルします。
IP Phone Centerのアダプタは便利なのでそのまま使います。
今、私の事務所では受話器をとるとSkypeがＰＣ上で立ち上がり、無料国内通話の時はVoipStuntで通話、相手がＳｋｙｐｅならＳｋｐｙｅで、解除コード”＊＃＊”でＰｌａｌａのＩＰ電話になるというハイブリッドさです。Ｐｌａｌａも解除したいときは”0000”をダイヤルし、ひかり電話になりますが、緊急通報以外は着信専用なのでそこまではする必要がありません。
携帯電話の通話料を安くするサービスを探している途中で見つけたサービスですが、プログラムをインストールすれば後はマイクとスピーカーがあればすぐ使えますから一度お試しあれ。
しかしこのシステムならモバイルコンピュータを持ち歩けば携帯電話になっちゃいますね。
このソフトがWindows XPか2000でしか動かないのが残念です。
ＣＥかなにかで動いたら本当に無料の携帯端末になってしまいますよね。
Ｊａｖａで作ってくれたら携帯電話のパケット定額を利用して無料通話できちゃうかも。
だれか開発してくれないかな？
ちょっと目が離せそうにありませんね。
