お役所仕事

介護保険の住宅改修が事前審査になった。
それ自体は望ましいことだし、私たちはそれ以前から事前に協議を行ってきた。
 
問題は行政の対応だ。
事前審査になり提出書類が増えたのだが、その中に見積書と言うのがある。
私たちは被保険者に対して提案書と言うものを作っているが、その中で建物の現状調査と利用者の様態、それらを総合的に考えた上での改修提案、それにかかる費用明細、現状の写真が記載されている。
費用明細はいわゆる見積書だ。
 
週初めは東京で勉強会に出席していたのだが、住宅改修を頼まれているケアマネから電話がかかってきた。市役所から見積が無いので提出書類をつき返されたという。
そりゃ大事とせっかく東京に居たのだから行きたい場所もいろいろあったが、そうそうに翌日朝一番の新幹線で戻った。
そしたら市役所の窓口は見積書という書類が欲しいという。
提案書に明記してあるではないかというと、「これは提案書であって見積書ではないですよね」だそうだ。
この職員とは以前も手摺の形状で一悶着あった(今も続いているが)
手摺とは移動もしくは体位安定のための手がかりであれば形状は問題ではないが、彼には丸い棒しか手摺とは思えないらしい。
玄関の下駄箱を壁に固定するだけで下駄箱の天板は良い手がかりになる。
大仰に手摺をつけなくても安価に手摺化することが出来て好評だが、この窓口になってからこれでは手摺を設置したことにならないということになり、現在も話は進行中だ。
そしたら今度は見積書という名前の付いた書類を出せと言う。
彼には表紙に見積書と書いてないと見積ではないらしい。
 
あまりのくだらなさにさすがの私も切れた。
わざわざ出張を切り上げてこの話だ。
事前審査になって金額のチェックもしなければならないのは判るが、厚生労働省のガイドラインに見積書の提示が求められているからといって、「見積書」と書かれた書類が必要だと言うのはあまりにお粗末な判断だ。
もうこの窓口は使えない。
あまりに頭が悪すぎるし、市民にとって不利益極まりない。
君と話していては埒が明かないから、上司と話をさせろと課長代理の席まで行った。
課長代理も私たちの書式で問題ないだろうと言ってくれたが担当はいつまでもぐちぐち言う。
この部署で判断できないなら市長に対談を申し込むと言ったら夕方まで待ってくれだそうだ。
 
結局5時過ぎに電話が来て、私たちの書式で受け付けますだそうだ。
当たり前だ。
お役所仕事に付き合ってもなんの利益にもならない。
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