1960年 中曽根康弘(当時)科学技術庁長官の提案で21世紀初頭に実現するであろう科学技術を予想した『21世紀への階段』という本が出版された。
このたび文科省のシンクタンク、未来工学研究所がどの程度実現したかをまとめて発表したところによると実現は4割程度に留まったそうだ。
135項目が実現すると仮定されているが、実際に実現したのは54項目とのことだ。
実現したのは携帯電話や電子レンジ、精子の冷凍保存など、反対に実現しなかったのは原子力関連、地球空港などだ。
実現しなかった技術の多くは出来たかもしれないけど政治的な調整が付かずに先送りされたようにも思える。
21世紀になっても相変わらず戦争はなくならず、国家間の隔たりが大きい。
科学者が幾ら未来予想しても実現するにはそれ以外の様々な要素が必要だという事だ。
しかし、未来予想を立てるということは大切だ。
長期にせよ短期にせよどうなったらよいか想定していない人や会社には進歩はない。
想定したって半分くらいは実現しないかもしれないが、半分現実になれば素晴らしい。
その日暮らしの人は何一つ実現していないのだから