銀杏

毎日病院通いと受け持っている講座で1日があっという間に過ぎる。
早くも10月も中盤である。
仕事から帰ってくるとき、家の近くイチョウ並木を見上げたら立派な銀杏がぶら下がっていた。
息子の夏樹がまだ妻のお腹に居た2年前はまもなく臨月を迎えようというのに、毎晩自宅の周辺を散歩していた。
そして帰りに道に落ちている銀杏を拾って帰ったものだ。
人間というものは狩猟本能があるらしく、そのうち拾うだけでは満足できなくなった。
ある日イチョウの木を揺さぶるとあられのように銀杏が降ってきた。
びっくりしたが、あわててその銀杏を拾うと買い物袋いっぱいになった。
拾い集めた銀杏を水につけて種を取り出し乾燥させると、良い酒のつまみになったものだ。
あまりいっぱい取れたので、それを仲間に分けてやった。
 
昨年は拾おうと思ったらすでに誰かに拾われたらしく、まったく銀杏は落ちてこなかった。
きっと、毎年拾っていた人が居たのだろう。
それを私たちが拾ったものだから、それよりも先に拾おうと一生懸命落としたらしい。
 
そして昨日、新津の講座を終え、自宅に戻ろうとしたところ車のライトに照らされた銀杏の実を見つけたわけだ。
自宅に車を止め、袋を持って行き、枝を揺らしてみた。
すると一昨年同様、あられの様に降ってきた。
拾ったら袋いっぱいになった。
今年はこれでやめておこう。
自分が楽しむには十分だし、またこの銀杏を期待して拾いに来る人が居るだろうからね。
家で楽しむ分しかないので他にはやれないが、自然の恵みをありがたく頂くことにする。
カテゴリー: つぶやき パーマリンク

コメントを残す