少子化問題

柳沢厚生労働大臣の「産む機械」発言で国会が空転している。
まあ、厚労相としての発言だから辞任はしょうがないだろう。
もともと金融専門の人だから、税制基盤の確立という観点から少子化を捉えた正直な発言なのだろうが、立場を考え無すぎた。
日本の人口ピラミッドは他国に類を見ないほど深刻な状況に陥っている。
このままでは国がどんな制度を作っても、作った後から崩壊するだろう。
国が会社組織なら間違いなく倒産だ。
裾野を広げて税基盤を確立することは高齢化問題を抱えた日本としては必須の要件なのだ。
少子化問題はまさに日本の「不都合な事実」である。
少子化におけるジェンダーの考え方を整理しなければならない。
生物学的に見て子供を出産できるのは女性に限られている。
しかも期間限定的だ。
ここで柳沢発言となる訳だが、女性から見たら「子供を産むためだけに生きているわけではない」ということになる。
当然である。
現実に少子高齢化による労働力の低下を補う意味でも女性の労働力は重要だ。
ここで社会的性差をきちんと整理し、国はそれを補う福祉施策をとなければならないのだが、その当の大臣が「産む機械」では先が見えない。
女性の意思でしか出産できない現実の中で、なぜ女性は子供を作らないのか(作れないのか)。
ジェンダーの根本が見えてこないとこの「不都合な事実」から逃れることは出来そうにない。
 
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