茶道具

お茶をはじめてからはや半年が過ぎた。
腕前のほうは一向に上達しないが、それでも茶の湯の精神や造詣は深まったと思う。
腕前が上達しない原因の最たるところは家で練習しないこと。
毎週師匠のところで割り稽古をしても、帰る道中で仕事モードに入ってしまい、そのまま一週間が経過してしまう。
せっかく習っているのだから家族の前でも茶を点ててみたいと思い、自宅でもできそうな略盆立て手前を教えてもらった。
幸いなことに一緒に通っている呉服屋の若旦那から練習用にと茶碗、茶杓、茶筅、棗、柄杓など一そろえ頂いたので、あとは我が家にある盆とポットで何とかなる。
割り稽古ではなく、一連の動作が出来るというのは面白い。
近所の菓子屋から季節の重菓子を買ってきて、習ったとおりにやってみた。
ところどころ怪しいが、師匠からお借りしている教本を見ながらなんとかやっている。
今では日曜日の朝は茶の湯から始まる日本的な家庭となった。
夏樹もお菓子を運んだり、しっかり茶坊主している。
お茶を点てるのは我が家唯一の和室だが、和室といっても友人などが飲んだくれて泊まっていく宿泊施設のようなものだった。
正式な様式ではなく、どちらかというとたたみルームだ。
それでも、たまに夕食を和室でとったりして割烹モードで使ったり、布団を敷いて、家族で川の字になって旅館モードで寝たりして楽しんでいた。
先日はヤフオクで風炉先を落とした。
風炉先とは茶を点てる際にその場所を特定する衝立のようなものだ。
これがあるだけで俄然茶室っぽくなった。
そうなるとお盆でポットを使ったお茶ではなく、風炉に柄杓で本格的に茶を点てたくなる。
師匠はヤフオクで出物があると教えてくれる。
昨日は釜を落とした。次は風炉だ。
こうして着々と茶道具がそろっていく。
道具のよしあしなど私にはまだわからないが、とりあえず使ってみることでやがてのめりこんでいくことだろう。
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