水気耕栽培装置の自作

秋の連休はいかがお過ごしでしょうか?
我が家は本来は妻の実家の稲刈りの手伝いでしたが、夏樹が金曜日の夜に熱を出してしまい、自宅療養を余儀なくされてしまいました。
このところ急速に気温が下がり、夏の疲れが出たのかもしれませんね。
おかげで私たちものんびりとした休日を過ごしております。
昨日は夏樹の具合も良くなり、いろいろとやりたかったことをこなすことが出来ました。

その一つが水気耕栽培の装置を作ること。
今年の空中菜園は世間様と同じように猛暑による水不足で不作でした。
朝夕に水やりをしていましたが、小さなプランターでは保水力が足りず、十分実に水が行き渡りません。
雨水タンクの水は夏のはじめには空になり、水道のホースを持ち上げての散水でしたが、それでもダメでした。
こんなときはやはり露地が強い。プランターによる空中菜園の脆弱さです。
もう一つ考えられるのは輪作障害。
土は毎回、乾燥殺菌をしてから養分補給を行なうことで再生をしているのですが、やはりそれでも完全な再生は難しいようです。
この辺を打開する方法として以前から考えていたのが水気耕栽培です。
水気耕栽培というのはいわゆる水耕栽培の発展系。
水耕栽培の弱点は根腐れですが、それは溶液に酸素が供給されないためだそうです。
そこで頻繁に溶液を入れ替えないといけない。
これでは面倒だし、液肥ももったいない。
そこで溶液に酸素を供給してやろうというのが水気耕栽培というわけです。

水気耕栽培なら頻繁な水やりの手間から解放されますし、液体肥料なので輪作障害もありません。
土を使わないので、冬場の後片付けも軽くて楽というのも空中菜園家としては大きなメリットです。

さて、今回の工作のために買ってきたのがこれ。
まずは溶液を入れるためのコンテナ 198円、液肥498円。以上コメリにて購入
液肥はハイポニカが有名ですが、これと同等のコメリオリジナルで本家の半額です。
カゴ、ろ過マットは百円ショップで購入、3点で315円。
エアポンプですが、自宅の買い置きがありました。値札は370円(特価品)
エアストーンは以前、熱帯魚を飼っていた時のものです。
これにお取寄せの際の発泡スチロールの梱包材を使用します。
材料費は締めて、1382円+αといったところ。

コンテナにエアストーンを置いてみました。

水を張ってエアポンプに繋げると細かい泡が…うん、良い感じ。

次に発泡スチロール箱のフタ部分をくり抜いて、カゴをはめこみます。

ここにろ過マットを敷き込むと種床が出来上がります。
本当はハイドロカルチャーのインナーポットくらいで良いのですが、田舎なもので、有りますかと店員に訊ねたら「ハァ?」と言われてしまいました。

これをセットすると水気耕栽培装置の完成。
簡単ですね。ちょっと野暮ったいのはプロトタイプだから。
うまくいったら、もうちょっと外観も考えます。

さて、今回挑戦するのはルッコラ。
あっ、水耕栽培では根菜が作れませんのであしからず。

種を蒔いて、種が水にひたるように上限まで入れます。
この段階では種に発芽のための栄養分がありますので、液肥は入れません。

残りの梱包箱を被せて、暗い土の中の状態をつくり発芽を待ちます。

今朝覗いてみたら種が水分を含んで今にもはち切れそうになっていました。
数日うちには発芽してくれるでしょう。
根っこが十分伸びたところで水位を下げ、液肥を適量入れてエア供給開始。
シナリオ通りに進んでくれたら、次の装置の開発に取り掛かることにしましょう。

いよいよ我が家も野菜工場化してきました。
因みにエアポンプの消費電力ですが、大体25円/月程度です。
そのうち太陽光発電と組合せてみたいですね。

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