夏日

昨日は今年初めての10時には夏日、14時には真夏日を記録した。
我が家のデッキの最低最高温度計も28度を記録した。
ちなみに最低最高温度計というのは最低温度と最高温度を記録できる温度計である。
これから25度を越す夏日が多くなる。
新潟は日射で気温が上昇するだけでなく、フェーン現象による気温の上昇もあるから厄介だ。
 
室内気候を空調設備でまかなうことを前提とした家造りでは、家の温度を下げるために屋外に熱を放出しなければならない。エントロピーである。
 
これからの家造りは設備ではなく、いかに自然を利用するかが重要だ。
そのためには自分の家の風がどちらの方角から吹いてくるかとかの地域気象に精通した設計者が重要である。
もともと建築はちいきに根ざしたものであったので問題は無かったが、画一的なメーカー型家造りの結果、地域気象は無視されるようになってしまった。
ちなみに私の家のある三条の夏の風向きは北からが多い。
私の家のウッドデッキは南西の角に作ってあるが、西隣地境界線に北側道路からウッドデッキを取り囲むようにラチスが建てられている。
ラチスは倒れないように上部で建物に梁で接続しているが、ちょうどこの部分にいい具合に落葉性のアイビーが絡まり、今ぐらいの季節から葉っぱが生い茂る。
 
植物の葉の表と裏とでは温度が4℃近く違うのを知っているだろうか?
葉から水分が蒸発する気化熱で冷やされるのだ。
 
我が家では夏の風がこのアイビーの葉をくぐり抜けてくる。
だから西側の窓を開けると冷えた外気を取り込むことが出来るのだ。
(夕日は先日作った木製ルーバーで遮光できるようになった)
結局、真夏日の無風状態では空調に頼らなければならないが、今ぐらいなら扇風機があれば十分しのげるであろう。
 
興味のある人は地元の気象台のHPで自分のちいきの風向きを確認したらよい。
そちらの窓に、これからの季節ならへちまやアサガオでも窓の外に植えてみたらどうだろう?
風流で自然の冷却装置になるかもしれない。
 
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