重力換気

今朝起きて家中の窓を開けた。
気候が良くなったので、朝は家中の窓を開け放し、空気の入れ替えだ。
我が家の窓はほとんどがダブルハング(上げ下げ窓)である。
なぜ一般的な引き違い窓にしなかったかというと理由がある。
ダブルハングは上の窓を下げ、下の窓を上げると上下に空きが出来る。
そうすることにより冷たい空気は下の空きから入り、温まった空気は上の空きから出て行く。
これを重力換気と言う。
暖かい空気と冷たい空気の比重を利用した換気と言うことだ。
通常、換気をするためには空気の入り口と出口が必要である。
一般的な引き違い窓の場合、2面の開口部が無いと換気が出来ないし気流も必要だ。
ところが重力換気を利用すると窓は1面でよいし、気流も必要ないのだ。
昔の家は地窓を開け涼風を取り込み、高窓で熱を排出していた。
生活の知恵である。
今の家はそういう工夫が少ないので自然換気も満足に出来ない。
窓の開きを横から縦にするだけだが、なかなか有効な換気手法なのだ。
 
ちなみにダブルハング窓の網戸は羽目殺しタイプなので開け閉めする時に虫が入ってくる心配も無い。
窓も講釈をたれるといろいろあるのだ。
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重力換気 への1件のフィードバック

  1. Unknown のコメント:

    いつもブログ拝見させていただいてますけど、参考になる内容が多くて勉強になります!
     

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