初舞台

新潟県はなかなか梅雨に入らない。
今日も天気が良く、どんどん外気は上昇するが、吹く風はけっこう心地よい。
いっそのことこのまま空梅雨のほうがありがたいが、雪も降らず、雨も降らずでは農家は大変だろう。
 
さて、昨日は夏樹の体験教室、日舞「花柳流」が地元の敬老会に招かれて一舞台やってきた。
夏樹にとっては初舞台である。
結果は保育園の発表会と同じく、棒立ち。
最初こそなんとなく踊っていたが、最後はしゃがみこんでしまった。
それはそれで敬老会ということでおじいちゃんおばあちゃんの笑いを誘って場を盛り上げてくれたが。
同じ2歳児でも女の子は違う。
ちゃんとそれなりに踊るからえらい。
個人的な要素もあるが、やはり女の子のほうが発育は早い。
踊ったのは13人ほどで上は中学生から下は夏樹まで。
やはりきちんと入門している子は出来が違う。
小学校2年生なのに妙に踊りが艶やかだ。
ところで体験教室で夏樹は唯一の男である。
日舞の世界で男は貴重らしい。
教室を教えているのは私の高校の先輩の花柳雅鶴さん。
男はいったい何を踊るのですか?と尋ねたら、「女形からやるのよ。男形はその後」だそうだ。
夏樹が変な方向に行かねばよいが...
そんな周りからの期待(?)を知ってか知らずか、舞台を降りてようやく本調子になった夏樹は控え室を走り回っていた。
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