パリの第一日曜日

パリの第一日曜日は市内の美術館が無料開放される。
昨日は美術館のはしごをしようと勇んで出かける。
まだ開場時間には間があるので、最初にシテ島に向かう。
ノートルダム寺院はミサをやっていた。
前回見ることの出来なかったサント・シャペルを今回は見学する。
パリの宝石箱と言われるステンドグラスは最高にすばらしい。小雨の天気が残念だったが、十分美しいものだった。
最高裁判所内にあるチャペルに入るにのでセキュリティチェックが厳しく、寒さ対策の厚着をしていたので脱ぐのが大変だった。
シテ島を後にルーブル美術館へ向かって歩く。
地下鉄を使うには微妙な距離だったのでセーヌ川沿いを歩いたのだが、風と雨に閉口する。
ガラスのピラミッド前には多くの行列があったが、チャイルドカーを押している家族連れは優先されるので、係員に優先的に入れてもらった。
ピラミッドから階段で地下ホールに降りるのだが、私たちはオープンエレベーターで一気に下りる。
子供連れの家族にはとても優遇されているのがすばらしい。
ルーブルは巨大でとても見切れるものではない。
3時間歩き続けたが、半分も回れず、途中からはメジャーな作品のみをピックアップした。
とても鑑賞するという感じではなく、ただ足早に作品の前を通り過ぎるという感じだ。
きちんと鑑賞するならば、一週間毎日通い詰めでも難しいだろう。
ホールで軽く食事を済ませ、モナリザなどの大物を見る。
ルーブルを後にし、妻の妹がガイドブックで見つけたサンジェルマン地区のお菓子屋へ向かう。
マカロンが有名ということで、妻と二人で一生懸命、店員とコミュニケーションを取り合っているのを夏樹と店の外から覗いていた。
その後、オルセーに向かうがるルーブル並みの長蛇の列。
ルーブルのような子連れの優遇が無く、段差のあるところまで列が続いていたのでチャイルドカーを持つわたしたちは並ぶのを断念した。
セーヌ対岸のオランジュリー美術館に向かうが閉館していた。
とにかく小雨の中を移動するのは疲れる。
とりあえず食料品をゲットしてアパートに帰ろうということになるが、なんとどの店もやっていない。
去年、散々利用したマドレーヌ寺院近くのスーパーもやっていなかった。
今日も食料品を買えないとなると外食しかないが、オペラ近くのチャイニーズレストランでさえも休みという大変な事態に遭遇する。
朝、見つけたパン屋があったのでとりあえずそこでパンを購入する。
飛行機から一切アルコールを口にしていないが、さすがに何か飲みたい。
フロントでどこかやっている店は無いかと聞くが、どうも今日はなさそうだ。
ハイネケンで良いかと言うのでウィと答えたら、カウンターの奥から小瓶を出してきてくれた。
冷えてみないビールだが5本貰って部屋に上がる。
10時間以上歩いたあとのアルコールは吸収が早く、あっという間に睡魔が襲ってきた。る
今朝は8時過ぎにようやく起床。
のんびりとした朝だ。
とにかく今日こそ食材をゲットしないと落ち着いて市内を歩く気になれない。
GoogleEarthでパリのスーパーを検索したら去年利用したスーパーのチェーン店が近く似合った。
これから買出しだ。
窓の外は2日ぶりに快晴である。
青空の広がるパリはすばらしい。
昨日と反対で月曜日は美術館関係は休みだ。
今日は日中のんびりと市内を歩き、夕刻シャンゼリゼのライトアップを楽しむことにしよう。
 
教訓 土曜日にしっかりと食材を確保しよう。日曜日は休息の日である。
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