救急外来

昨晩から妻が腹痛を訴えた。
ひどい下痢で夕食も食わずに床に着き、あまりひどいようだったら日曜日に医者に行こうと話していた。
それが、今日の午前2時を回った頃、どうしても辛いから医者に連れて行って欲しいと妻に言われた。
救急車を呼ぼうかと言ったら、そこまでしなくても良いからどこか救急外来をやっているところに連れて行ってくれと言う。
どこがやっているのか判らなかったので、どちらにしても市の消防本部に電話を入れた。
三条総合病院が救急外来をやっていて、今日の当番医は内科の先生だから問い合わせてみてくれという。
痛みに耐える妻を励ましながら電話をしたのだが、とにかく質問攻めだ。
住所電話番号は良いが、かかりつけの医者は居ないのかといわれても慢性疾患をかかえた年寄りでもなければ医者には滅多に行かないからそんなものは無い。
5分以上質問され、ようやく救急外来に電話を取り次がれたらまた同じ質問をされた。
電話をしてから10分以上経っている。
折り返し電話をすると言われ、5分ほどして病院から電話が着たが、担当の内科医の指示として緊急を要する感じではないのでしばらく様子を見て、それでも厳しかったら明日の朝に来るようにだそうだ。
緊急を要するか否かを先ほどの電話で判断できる聡明さは感服するが、明日の朝まで待てるようなら夜中の2時に電話などはしない。
もともと様子を見て具合が悪いようなら明日の朝、医者に行くつもりだった。
グジグジ言っていてもしょうがないのでもう良いと電話を切り、再び消防本部に他には無いかと聞く。
他は県立吉田病院があると言われ、過去の記憶がよみがえった。
結婚する前、妻が胆石で入院したのだが、その時も三条病院で拒絶され吉田病院でオペを受けた。
吉田病院の腹腔鏡による術式は定評があり、むしろ断られて感謝した。
今回も同じく吉田病院で良いがまた質問攻めや断られて他を探すのは嫌なので、消防本部から問い合わせてもらえないか頼んだ。
数分後、電話があり、とりあえず吉田病院に電話する前に圧倒的に近い三条総合病院に電話し受け入れを了承してもらいましただそうだ。
なぜ私が電話したらダメで消防本部だと良いのかその判断基準は不明だ。
とにかく三条病院で整腸剤を注射し、痛み止めの薬を貰うとうそのように楽になったようだ。
都会では救急車から電話しても受け入れ拒否が頻発していると報道されている。
我が田舎の三条では個人からの深夜帯の受け入れ拒否はあってもまだ行政からの要請には応えてくれるらしい。
具合が悪くなったらとりあえず消防本部経由で受け入れ先を探すのが懸命だと判った。
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