今年の課題

昨日、一昨日と学生が持ってきた建築士一級設計製図試験のエスキスを見ながら試験後のカウンセリングを行った。
私が問題をもらったのは試験終了後、学校からのファックスだ。
ちょうどその日は妻の家に遊びに行っていたので、そちらにファックスをもらったのだが、その頃はすでにビールを飲んで良い気分になっていた。
文字の潰れたファックスを眺めながら、最初に感じたのは簡単だなということだ。
今まで授業の中で教えてきたことを再現すればすぐにエスキスはまとまりそうな問題だった。
実際、カウンセリングの日の午後から私も模範解答作りをしたが、おおむね1時間程度で概略はまとまった。
しかし、カウンセリングをした感じではどうも芳しくない。
どうしてそんな思考をしてしまうのかさっぱりわからないようなエスキスばかりなのだ。
学生の前でライブエスキスを行うと、なるほどという感じでいつもの授業の様子だが、各自がやったのはそれとはまるで違う内容である。
正直、教え方に自信がなくなった。
たしかに今回の問題は様々な条件が複合的に合わさってはいたが、良く読めばお互いの関連性が十分読み取れるものだった。
しかし、舞い上がっている受験生にはその冷静さが無かったようだった。
昨年、経年組をほとんど合格させたので、今回は初受験組ばかりだった。
こうも初受験とは力を発揮できないものなのか?
今年の合格率はどうなるのだろう?
うちの生徒だけが悪いと言うことも無いだろうが、ちょっと応用力が足りないか。
クリスマスの合格発表まで心休まることは無い。
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