家のペンキ塗りをしていたら「ペンキ塗りって自分で出来るんですか?」と聞いてきたヤクルトレディですが、先日もやってきて一言。
「涼しいですね。もうエアコン入れているんですね。」
確かに陽射しは夏のようになっているが、さすがにまだエアコンのお世話にはなっていません。
我が家でエアコンを使うのは熱帯夜でどうしても寝れないときくらいかな?
世間話で彼女の家は防犯を気にしながらも、飼っている犬のためにところどこと窓を開けて出てくるのだが、夕方家に帰るとムッとした熱気で大変だとの事。
「そりゃ窓を開けるからだよ 」
というとキョトンとしている。
暑いから窓を開ける
これが彼女の基本的な考え方なのだろう。
しかし、冷静に考えてみて。
エアコンでも使わない限りは、窓を開けても家の中は外気温と同じになるだけです。
しかも窓を全開しても外と比べて圧倒的に空気の流れの悪い室内。
そこに窓を開けることで日射熱も受けますから温室効果で外気温より高くなるのが普通でしょう。
彼女の家は築10年前後ということですから、多分断熱性を高めた仕様になっているはず。
ならば正しいのはまず目ざめたら朝方の冷気を窓を全開して取り入れ、日が射し込み始めたら窓を閉めてカーテンも締め切ること。
家の断熱性能がそこそこある家なら、これで夕方近くまでは乗り切れるはず。
夕方になって辺りが涼しくなってきたら、そこでようやく窓を開けることです。
窓を閉め切るというと否定的な意見を頂くことが多いのですが、よほど自然環境が優れた立地じゃない、いわゆる密集した団地では有効です。
文学的に言えば、窓を全開して緑のカーテンをくぐるそよ風が気持ちよいということになるのでしょうが、さんざん自然環境を破壊し続けて、今更何を。
窓を開けても全然涼しくならないから、今度は窓を閉めてエアコンなんてことになる位ならちょっと早起きして、朝の冷気をたっぷり家の中に導入しましょうね。
本当に一番良いのは広い敷地に木々を植え、大きな庇を持った家に住むことなのでしょうが、いまやそれが一番の贅沢になってしまいました。