春の装い、着々

いつまでも雪が消えないのかと思うほどの豪雪でしたが、それもこの一週間ほどの暖気で一体いつの話かと思えるほどの陽気でした。
新潟の桜も一斉に咲き誇り、梅と桜の両方を一度に楽しめるまさに春爛漫。

春と言えばペンキ塗り。
一冬で汚れきった外装を一気に新品のようにしてくれる魔法の塗料です。
最近は浸透性塗料のほうが人気のようですが、どんどん重ねぬって年輪を重ねていくペンキは素人でも親しみやすい塗料のひとつでしょう。

塗装は審美性と素材の保護という大事な役割があります。
外装は紫外線にさらされ、思いのほかダメージを受けています。
また雨や雪、風なども容赦なく傷つけてくれます。

塗装のチラシが春になるとポスティングされますが、別にクオリティを上げなければ十分素人でも可能です。
むしろ、素人っぽい刷毛の跡がそれなりの雰囲気をかもし出してくれて私は好きかなぁ。
大体、大枚はたいても結局の所、保障は5年止まり。
それならホームセンターで毎年安い塗料で構わないから塗った方が、家の傷なども早期発見できて良いと思います。

先々週は窓枠を真っ白くペイントしましたが、先週は3日かけて屋根の塗装。
もちろん毎年塗っているので、塗料が剥げているというところは無いのですが、光沢はまるっきり無くなり、明らかに塗料が薄くなっている。
雪があれだけ積もりましたし、屋根面は雪が解けて固まり氷状態、それが滑り落ちるわけですから当然といえば当然でしょう。
それを上塗りしていくとまたピカピカの新品のようになります。

屋根の塗装をしていたら、毎週やってくるヤクルトのおばさん(失礼、私より若いですよね)がやってきて、「自分で塗装できるんですか!」と驚いていきました。
別に屋根塗装に資格は入りませんから、塗料と刷毛とちょっとの勇気があれば誰でも出来ます。
最近やたら耳にする「メンテナンスフリー 」。
屋根などもメンテナンスすることを拒絶したような総二階や急勾配の屋根などはこうした高耐久の屋根材を使用することが常識です。
しかしながら、「メンテナンスフリー」などという商品は残念ながらこの世には存在していません。
金属系の屋根なら耐久年数が10年とかが精一杯。
新潟などの降雪地などはその2/3が目安でしょう。
その後は結局、塗装などのメンテナンスを行うか、屋根の張替えとなります。
いずれにせよ、プロに頼めば足場からとなりますから、結構高額にならざるを得ない。
それなら外壁も...水周りも痛んできたから大規模リフォーム?
見積もり取ったら新築するほどの金額で来てびっくりして、それなら建て替え。
というのが一般的な流れになるのでしょうかね。

家というのはこまめにメンテナンスをしていると、常に最新の状態を保つことが出来るのに、使い捨てのように扱われるのは設計者として悲しい限りです。

さて、 屋根も終わり次はカーポートやウッドデッキのなど木部の補修と塗装ですね。GWは田んぼの合間を見て、せっせと稼ぐことにしましょう。

家のメンテナンスが一通り終わる頃、梅雨のシーズンとなります。

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