レベルの低い問題にご注意-建築士フォーラム

建築士設計製図試験の課題文は独特の言い回しがあります。

「・・・してもよい」というのも典型的な例でしょう。

一般的には「・・・してもよい」というのはしてもしなくても良いという解釈になるのかもしれませんが、前にもこのブログで説明したとおり、この問題の本質は復元にあります。
ですから復元問題を作成するにあたり、少しヒントを与えないと復元できない項目については「・・・してもよい」という表記になるのです。

ところが、それを知らない受験者はしてもしなくても良いのだからということで、その項目を無視してしまう。
するとエスキスはたちまち迷宮入りしてしまうのです。

さて、先日のWeb講義でのこと。

受講生が某インターネット通信教育の課題を入手したので、これをエスキスしたいと申します。
課題はどれでも構いませんよということで、その復元作業を始めたのですが、「・・・してもよい」という課題に対し、セオリーどおり「・・・する」と置き換えてエスキスを進めると、どうもまとまらない。
しかしその文言を無視するとエスキスはすぐ成立してしまいます。

その課題の回答例を見せてもらうと、やはり「・・・してもよい」は無視されている。

しかしながら、過去にわたる試験問題はこのセオリーを周到したもの以外見たことがありません。
受験対策とすれば当然のことながらセオリー通り進めるべきでしょう。

結局、このサイトを主宰している方の意識の中に「・・・してもよい」というのはしてもしなくても良いという一般受講者レベルの認識しかないということ。
このサイトはお勧めできない。
課題文の正しい読み取りが出来ないとエスキスはまとまりません。

課題文の全ての文章に無駄なものは無く、すべてが復元の為の手がかりです。

それを受講者にきちんと伝えられない講座があるというのは本当に残念なことです。

いつの間にか今年も試験本番まで半年となりました。

長期対策講座を2月から始めた受講者は作図時間の基準達成を果たし、現在エスキスの30分完成法ロジックに入っています。
関東からの受講者ですが、エスキスに入ればWeb講義でも効果的に行えることが検証できました。
これで距離的弊害はほとんどありません。

まだまだ長期対策講座のカリキュラムは十分消化可能です。
今回で受験から解放されたい方は建築士フォーラムの門を叩いてみてください。



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