遮光のススメ-室内気候を考えた生活スタイル

向かいの小学校のプールは水が張られ、陽射しが乱反射していかにも夏の雰囲気です。
昨日から晴天で気温の上がっている新潟県ですが、我が家は概ね24度以下の快適な環境で仕事をしています。
もちろんエアコンをつけている訳でもありません。
ただ、遮光しているので家の中は薄暗い。

我が家は息子の通学もあり、かなり朝型です。
私は3時を目がけて起き、遅くても4時過ぎにはパソコンに向かっています。

朝起きてまず最初に行うのが家中の窓を開放すること。
日の出前が1日で最も低い外気ですが、大体16度位でしょうか?
夜の間に大気中の塵が降下してしまいますので、朝方の空気はもっとも澄んだ空気です。
この空気を家中に導くことで、家の汚れた湿気のある空気と入れ替わります。

午前5時。
家中に清々しい空気が満ち、家族が寒さで毛布を被る頃、たたき起こします。
せっかく窓を開けているのですから、この時間に掃除機をかけてしまいましょう。
妻は朝食の支度です。

昨日と今日、ツイッターで逐次つぶやいていますが、午前5時の外気温は17.6度。
日の出と共に若干上がってきましたが、まだ冷たいくらいです。
このときの家の中は23度でした。

朝食が終わり、そろそろ息子を駅へ送る6時半には我が家は窓を閉め、カーテンを下ろして遮光モードに変わります。外気温は18.0度、室内は21.4度。

世間があわただしく動き出す午前8時の外気温は21.0度まで上がり、室内も22.4度を示していました。しかし、体感的には陽の当たる外はどんどん夏の朝らしく暑く感じます。

午前9時半の段階で外気温24.7度に達し、室内は23.0度と逆転します。

午前10時44分、外気温はいよいよ上がり29.5度を示していますが、室内は23.6度。快適です。

午前11時45分、外気温はとうとう30.0度を示し、室内は24.0度。

このブログを書いているのは午後2時30分ですが、外気温は27.9度、風も出てきました。室内は24.5度ですね。

昨日の感じだとこのまま室温は緩やかな上昇をして、夕方6時、外気が少し涼しく感じるくらいのところで一緒くらいになるでしょう。

我が家の夏の室内気候は大体こんな感じになっています。
前提として断熱性能が高く、気密性も良いということですが、我が家は築15年ですから、最近建った住宅でしたら同程度くらいの性能はあるでしょう(多分)。

もちろん熱帯夜が続く頃になると、朝から暑い状態ですから、今回のような室内気候を外気導入で行うことは出来ません。
盛夏の我慢できない暑さのときはもちろん我慢しないでエアコンを付けます。
その場合も、家中の窓は閉め、遮光することは当然必要です。
大体ドライ運転で事足りるでしょう。

さて、そんな呟きをしていたら、隣街のお母さんが応えてくれました。
自分の家でも挑戦してみるとのこと。
南面に大きな窓があるそうです。
そんな場合はカーテンを閉めるより、窓の外で遮光したほうが断然効果的です。
私の家にもウッドデッキに面した南面に大きな開口があります。
今日くらいではまだ降ろしませんが、寒冷紗による遮光を行っています。

遮光前はこんな感じで、先日から始めた野菜工場に光を供給しています。

寒冷紗を下ろすとこんな感じ。
そんなに違和感ありませんが、これで50%ほどの日射を反射させています。

外から見るとこんな感じかな。

家の中より光を反射している様子がわかると思います。

本当に夏場の陽射しが強いときには効果的。

野菜たちの葉焼けも防いでくれるでしょう。

夏の日差しは強く、遮光したってそれなりに家の中には薄明かりが入ります。
その適度な暗さと、寒冷紗を透かしてみる外の明るい景色が、程よい涼感をもたらしてくれるでしょう。

夏の電力削減ですが、電気機器を省エネに交換するのも良いけれど、日射のエネルギーは1㎡当たり1kWh、陽の射し込む窓はヒーターをつけているみたいなものですから、遮光し、朝の空気を取り込むというような生活スタイルをにちょっと変えるだけでも随分違ってくると思います。
朝型の生活は照明時間も少ないですし、何よりも健康的。
放射能の塵も落ち着いている朝方の窓開放と掃除はこれからの生活スタイルとして定着しても良さそうですよね。

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