屋外の累積放射線量を測る-放射線測定カード「RAD Triage FIT」

先週オーダーしておいた放射線測定カード「RAD Triage FIT」が昨日到着しました。
本来は放射能従事者の健康管理に使われるカードで個人が携帯して累積被曝量をチェックする為のものです。
私が福島県に住んでいるなら、そういう使い方をするのだと思いますが、新潟県においては(行政の報告を信じる限りは)まだそこまでする必要は無い様に思えます。
被爆は外部被曝と内部被曝に大きく分かれますが、このカードでチェックできるのは外部被曝の累積です。
ですから1年間の累積でセンサーが着色したら実際には内部被曝を考慮するとその数倍の被曝をしたということになるのでしょう。

今回、私がやりたかったのは家の外部での放射線累積量のチェックです。
家の中はそれよりは少ないでしょうし、実際の所、「子供たちが遊びまわる屋外はどうなっているのよ」と気になったから。

線量計を買えば、その場の放射能を知ることも出来ますが、余程強い放射線じゃない限り、重要なのは累積線量ですから、そこに一喜一憂しているのも精神衛生上良くない。
外出するときはドイツ気象局の放射能拡散予報をチェックして、必要ならマスクをするくらいしか出来ないし、それが現実的です。

結局の所 外部被爆はそこに住んでいる以上は避け切れません。
私たちが注意しなければならないのは外の放射能を帯びた塵を屋内に持ち込み吸引しないこと安全な水、食品を摂取することで内部被曝を避けることですから、こちらはきちんと対応するべきでしょう。

さて本来は携帯すべき放射能測定カードですが、今回はちょっとイレギュラーな使い方です。
使用説明書を読むと高温や紫外線、直射日光には当てないこととあります。
これは紫外線と同じ種類であるガンマ線量を目安に累積線量を測っているから。
放射線にはアルファ線、ベータ線、ガンマ線、X線、中性子線とありますが、その割合を考慮して総放射線量を割り出しているのだと思います。

通常の洗濯くらいではセンサーに影響は無いとの事ですが、あまり雨に直接あたるのも良くないでしょうから、パスケースに入れてみました。

設置箇所は雨が当たらず、直射日光にも曝されず、なお室内から簡単に確認できる位置。
これは本来の使い方からは外れるでしょうから、あくまでも目安ですね。
それでも少しでも色が付きはじめたら恐怖だなぁ。
20mSVでも住めないですよね。
原発事故の直後からやってたらどうだったんでしょう?
新潟県も東電柏崎刈羽原子力発電所を抱えていますし、我が家はまさに風下のホットスポットになる可能性が大。

とにかくお守りのように、時折色が付いていないことをチェックしながら、心を穏やかに生活したいものです。

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